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「ピヨ!」 「兄上の鬼ッ」 ノックスは、にやりと笑って言った。 「ああ、僕は何しろナリクの悪魔だそうだからな」 ◆ 何もかもが終わったあと、ユキワタリはドラッツェンの王宮のふかふかな寝台の上で、独り夢を見る。水底の夢だ。淡い陽光を浴びてきらきらと蒼く輝く木のようなものが生えている。

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東洋 夏@summer_east

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そこに咲く花は鱗だ。龍の鱗。 ユキワタリは水底の砂をならして、その上に座る。水中だが苦しくは無い。現実ではないからだ。枝を透かして見ると、幾何学模様のステンドグラスの下にいるかのようである。 「貴方もたいがい過保護なのではなくて、アスラン卿?」 ざわざわと枝が揺れ、蒼が散った。

東洋 夏@summer_east

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