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名古屋テレビ塔を見ると、高い足場の上で商店街の柱にペンキを塗っていた父の姿を思い出す。「今度、テレビ塔を塗るのよ」と母が教えてくれた。もう何十年も前の話。老いた父は足場に登れない。テレビ塔は塗りかえられた。それでも、テレビ塔を見ると思い出す。塗りたてのペンキの匂いが鼻をかすめる。

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野田莉帆@固ツイ140字小説@nodariho

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