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中公新書の大野元『ドイツ・ナショナリズム』がかなり良い。近現代のいわゆる普遍主義とはフランスやイギリスで生まれた当地固有の思惟・社会形式でありながら、ドイツにとってはドイツという「固有」に対する「普遍」として立ち塞がり、また魅惑するものでもあった……と言われている。
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カトリック=「普遍教会」の庇護者たる「ローマ皇帝」は現在のドイツにあたる地域を統治しており、新教の勃興以後もドイツのローマ皇帝は一貫して旧教=「普遍」の側に立った。無論それはキリスト教という固有の宗教の枠内の「普遍」だったが、その「普遍」性は合理主義哲学の「普遍」性と並ぶ。