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柳田國男の「明治大正史 世相篇」に収められている「家永続の願い」の冒頭に、興味深い新聞記事が引かれている。師走半ばの九州門司。雨の降る寒い日に「95歳の老人」が警察に保護された。所持するものは風呂敷包みのみ。その包みに収められていたのは「45枚の位牌」だったという。 pic.twitter.com/wyaJrihERI x.com/msdatabase/sta…

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高祖母のこども(私の曾祖父のきょうだい)、孫(私の祖父のきょうだい)はすべて歿し、曾孫(私の叔母)も八十を超えた。今日が高祖母の誕生日であることを意識できるのは自分だけ。高祖母の写真は数葉残っているが、それが彼女であることと結びつかなければ、誰なのか分からなくなってしまう、永遠に。 pic.twitter.com/Tnlip60DcO

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位牌は故人の魂が宿る場所とされる。この老人が祀らねば、祖霊を供養するものはいない。おそらく、いや間違いなくこの家の永続は叶わなかったのだろう。この逸話を知り三十年ほど経った。自分がこの老人と同じ立場に置かれたならば何を持って彷徨うのだろうか、と最近自問するようになった。

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