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「⋯ 大蔵省在任中、後藤新平や住友が彼に目をつけたことからしても彼がいかなる人間かは察せられるが、私の知っている所では、彼は無口で、軽々しくペラベラ饒舌らない。従ってあまり人と議論などしない。引き受けたことはキチンとやる、改善すべきものはどしどし改善していく。

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人間としての風格は重厚そのものであって、いわゆる軽薄才子というものとは真反対であった。事を託したら間違いのない、安心のできる、それは誠に正直な、好い人であった。」

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