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ハン・ガン『菜食主義者』(きむふな訳)ヨンヘの夢にいる「わたしのおなかの中の顔」(p.188)。夢の中で殺し、食べ、食べられるヨンヘ。だから彼女はもはや肉を食べません。彼女は植物になる。静かに貫かれる狂気。彼女は体に描かれる花とともに生き、欲望を解き放ち、鳥を殺す。

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(承前)姉はヨンヘを見守る。自らの危うい位置を自覚しながらも自らが植物になることはない。ヨンヘにとって「世の中の木がすべて兄弟みたい」(p.230)であるのに、姉にとって木の言葉は「冷酷な、恐ろしいほど冷たい生命の言葉」(p.270)です。「まるで生きている巨大な獣たち」(p.270)のような木々。

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