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寝る前にお風呂どうぞって湯船にお湯張って先に入らせたのに十分足らずで出てくるゆじくん。頭と体を洗っただけのそれじゃ、温まるどころか逆に冷えてしまう。昔はお湯に浸かる派だったのに。上がったばかりなのに冷えた手を引いて浴室へ押し込む。温もり要員だからって言ったら大人しく入ってくれた。
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ポカポカになった二人でベッドに入ったら一日の疲れが一気に襲ってきてうとうとする。ゆじくんは律儀にごじょの背中に手回して温もり担当を全うしてくれてるんだけど、その手はよく知る温かさではなかった。どこか冷たい、心の距離があるような。その距離を詰めるようにぎゅっと桃色の頭を抱え込む。
