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#大いなる不在 観た。 疎遠だった父が認知症の為に保護された。皮肉屋で厳格な父。教え子から慕われる父。家族を捨て愛する人の元に奔った父。相反する人物像を語るに本人は既に信頼し得る語り手ではなくなっていた。人となりとは何と曖昧な物か。築き上げた全てを失って、後に残るその人らしさとは。 pic.twitter.com/USNgn4m1Mj
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普通というものは世の中には存在せず、特殊がいくつも積み重なって存在しているだけだ。サスペンス調の時系列変化の中で、かくしゃくとしていた頃の父の言葉が静かに物語に浸透していく。幼児退行や豹変の認知症症状、どの父が本当の父か、ではなく、あの時の言葉、思いが彼にとっての父なのだと。
