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自動ドアを抜けて冷房の効いた鉄筋コンクリートの建物から一歩出ると、たちまちに重たい熱気が体を包んだ。目を開けているのも儘ならない程の陽射しが身を焼き、汗が背中を伝う。耳鳴りのような蝉の声に混じって救急車のサイレンが響いている。夏である。遠くで雷鳴が轟いていた。

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