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J・グレイザー『関心領域』(24)。私にとってこれは「煙」(による換喩)の映画で、同じく絶滅収容所を舞台とした『シンドラーのリスト』のみならず、宮崎駿『ハウルの動く城』、『風立ちぬ』、『君たちはどう生きるか』(戦火の煙)、小津の『小早川家の秋』(葬儀場の煙)などと比較しつつ論じたい主題だ。

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Naobumi OKADA@Grantboucherie

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但し、『小早川〜』のラストで葬儀場の煙突から出る煙は、宮崎の『風立ちぬ』と『君たちは〜』同様、太平洋戦争で人々を焼いた劫火(テクノロジーが齎す死)を連想させもするが、「死んでも死んでも、せんぐりせんぐり生まれてきおる」という笠智衆の台詞が象徴する様に、「再生」の主題をも孕んでいる。

Naobumi OKADA@Grantboucherie

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