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死のユートピアから吹いてくる甘い風に酔うことを知らないロマン主義者とは、いったい、どんなロマン主義者であろうか。 したり顔のトーマス・マン先生ならいうだろう、「それは淫蕩の思想です」と。 事実、『午後の曳航』は淫蕩な思想の小説である。 『偏愛的作家論』澁澤龍彦

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安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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父と子、母と子、また、母とその恋人との情事を覗き見する少年、といった図式的な設定は、淫蕩な思想の枠組としてまことに好都合にできている。 壁の孔は、「この世のものならぬ光輝への小さな一点の通路」であって、覗き見する少年は、宗教的エク スタシイにも似た恍惚とともに、 ↓

安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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