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また右手を握ってくる。もう払いのけることは私にできない。 『‥しんすけくんは私と別れたいんやて』 「俺は別れたいと思っとる彼女の手ぇ握る人間か。」 『ちがう‥』「おん。」 指を絡めるいつもの繋ぎ方。 しんすけくんの頷く声がちょっとこわい。 「立ったままする話でもあらへんやろ。」
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入り口で突っ立ったままの私の手を引いて、椅子に座るように促される。もうこうなったら洗いざらい吐くまでしんすけくんは手を離してくれないって私は知ってる‥‥。 『しんすけくんは私が可哀想やから付き合ってるんやて』 「ほぉん。」 『ほぉんて‥』 「誰にか知らんけどそう言われたんやな。」