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光が辺りを包む。魔王に反応してブォンと聖なる光を放つ。魔王の瞳が、緑色に光っていた。涼やかな新緑の色だ。 「ぎん、とき……」 俺は勇者の剣を構えた。魔王は、酷く驚いた顔をしつつ、ふわ、と少し悲しげに微笑んで、今度は攻撃してこなかった。 振り上げた剣が、魔王の心臓を貫く。

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魔王はただ微笑んでいた。聖なる力で、魔王はサラサラと灰になって崩れていく。その手で、優しく俺の頬を撫でた。 なに、と思っていると、静かに唇が合わさる。魔王は、満足そうに微笑んで「今度は、血の味じゃねぇんだな」と呟いた。 最期にぎんとき、と呟いて、魔王は目を閉じた。

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