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それに背後から照らされ────あまりにも赤い、長身で強大な男が、扉を塞いでいた。燃えるような真紅の髪に、赤く艶めくレザージャケット。どこぞの戦隊ものに出てくるような服装ながら、その凄まじいと言える程の体格と圧倒的な美貌が、あまりにも良く似合っていた。

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長い睫毛の下、透き通った翠色の瞳が薄暗い店の中で真っ直ぐにイサ三を貫く。 「……ッ、」「待たせたな、イサ三!!!」 高らかに呼ばれた名に、どくりと心臓が嫌な音を立てる。誰だ、と考える間もなく、男は扉をしっかりと閉めて、再び「イサ三」と口にした。

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