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たまにはデエトをしようと鯉登音之進が己の連れ合いの手を引いて向かったのは銀座である。三越百貨店で新しい服を誂えよう、伊東屋で仕事に使う万年筆を買ってやろう、パーラーでアイスクリンでも食べよう、と事あるごとに理由をつけてはこの男は月島を銀座へと連れていく。そもそも、久々の東京赴任が

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夜舟@h_y72

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楽しいのだろう。鯉登は海城学校、士官学校、その後の一時の第1師団勤務を経て第7師団に配属となり、その後に三年青山に通っているため、若い頃からそれなりに東京には縁がある。しかし、その殆どが学生の身分であったため、こうして連れ合いと共に居を構えるのは初めてのことで、それなりに浮かれて

夜舟@h_y72

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