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月光とレイチュリ 僕はベッドに背を預けたまま蕩けた瞳で彼を見上げている。繋がったまま体制を変え僕の体を挟むようにして膝立ちになった彼はふぅと小さく息を吐いて腰を反らした。僕を蹂躙する大きく繊細な両手で撫で付けるように自身の髪をかきあげると、はらりと溢れた髪の隙間から覗く夕暮れ色と

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視線が合った。 ドキリ。と心臓が跳ねる。窓から柔く注ぐ月光に照らされて怪しく靡いたその夕暮れは僕をとらえて離さない。濃く鋭く固く僕をベッドに縫い留めてしまう。まるで獲物を捕捉した猛禽類のように。言葉はないが視線が雄弁に語る。夜明けはまだ遠いのだと。

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