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都内の老舗蕎麦屋主から聞いた話。『蕎麦屋には蕎麦供養があり、鰻屋には鰻供養がある。ともに長いもの切る因縁から忌が生まれた』で、『特に鰻屋は三代続かないのが江戸以来の定説があるんです』など。鰻塚は確か瑞巌寺にあったはずで、鰻職人の系譜にも仙台系があるなど。

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鰻屋とは別口に蒲焼を扱う居酒屋が都内にはあった。それらは過去形なのだが、一つは東武東上線大山駅下車、川越街道前に『田邊』という店が印象深い。朴訥な主と娘家族が経営していて、泥鰌や鰻を酒に合わせた調理で(ちょいと昭和初期の東京)の味わいで、この手の店が消えてしまい本当に惜しい。

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