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想いを伝える勇気も持ち合わせていない。今すぐここから逃げ出したくて、傍に置いていた鞄を持ち上げる。「…ごめん、今日はもう帰るね」「待ってください」「なんか、変なこと言っちゃってごめんね」 「…俺、誰にでもこういう感じではないです」 動揺している脳内にさらに衝撃が走る。ハッキリと

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綺沙蘭@kisaraxcosme

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紡がれた言葉に思考も体もすっかり止まってしまった。がたり、と音がしてア. カ. ア. シくんが立ち上がったとわかった。 「場所、変えましょうか」 鞄を持っていない方の手を引かれて、図書室をでた。手を引かれるがまま辿り着いたのは私のクラスの教室だった。そこにはもう誰もいなくて

綺沙蘭@kisaraxcosme

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