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島尾伸三の写真をまとめて見たことはないが、愛知県美術館の「アブソリュート・チェアーズ」展で見た妻の潮田登久子の写真は衝撃的だった。地元のギャラリーで産前産後の女性作家による作品をそれなりの数見た結果、具象画のモチーフが家や病室にあるものに限定されるのに気づいた。しかし潮田の写真は
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子がそこそこ大きくなってもなお家の中で撮っている。これらの写真は夫が仕事等で家にあまり帰らず、家事育児に携わっていないことを暗示している。解説パネルの言葉を借りれば、山と積み上がった洗濯物は "もの" として写真家の前に立ちはだかっている。
