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水、水……と求めるが枕元にある水差しはすっかり空だ。 あー………、もういい。 私はどうせここまでの命なのだ。 水が飲めないこと、身体がしんどいこと。思ったことが出来なくて、それによって心も辛くなって、 何もかも自暴自棄になってきた。 もうどうでもいい。
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「水が無かったぐらいで、諦めるのは早すぎやしないですかね。」 ……、そう思うんなら水用意してくれませんか。 そう非難じみた目で旅の同行人に目やる。 「体調を崩すと、いつもの威勢まで崩すのは貴方の悪いところですよ」 等と言いつつ、私の身体を起こし支え、水差しを口に咥えさせてくれる。
