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表皮の傷なら虜世界では魅力や誇りになっただろう。全て治せるライフがある世界は、本人が望めば消せることが出来る。跡をあえて残すのは恥にならないから。 クラルさんもきっと、傷を負ったのが身体だったら名誉として扱った。脳の領域だったから、せめて隠してさえいないと女一代の見栄で胸を張る。
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この采配はかなり微に入り細に入り、親がいない、記憶が無い、と言うさっと調べれば直ぐに分かってしまうことは隠さない。隠すことが不誠実になる。彼女が語る事をやめたのはもっと根に近い、名前や、いまではもうどうしようも出来ない領域。