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明るい声が響いた。先ほどのタイムで伝令に来たのであろう、1人の生徒が上げた声だった。 甲斐甲斐しく汗を拭き、先発投手の体を気遣い、そして、耳元で何かを囁いた。 そうすると、彼の目つきが変わる。 不敵な笑みすら浮かべ、その赤い目を輝かせて。 その様子に、私だけでない、ここにいる全ての

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みやく羽間@myktrpg

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人間が慄いたのだろう。一瞬、球場が静かになる。 ズドン!と重たい音がキャッチャーミットから響く。 「ストライク!バッターアウト!」 奪三振だ。会場からはどよめきと、熱気にあふれた声が響き渡った。 彼の帽子が風に舞う。燃える赤髪が、目を覚まさせる。

みやく羽間@myktrpg

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