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随分と過信していたのだなと自覚すれば、ふと、まだ開いていないスナックの窓ガラスに映る自分と目が合う。 黒の学ランに、緑の差し色。普段から着崩しているわけでもないし、特に変なところはない。けれど、ガラスに映るふーりんの制服が一瞬揺らいだ。 『色が変わっただけで、結局やってることは

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変わらないんだね。あんなに苦しんだのに、同じことを繰り返したいの?』 皮肉めいた声は、確かに自分のもので。ナマエの喉が僅かに引き攣る。 「なんで、そんなこと言うの」と唇を動かした時には、揺らめきの合間に見えたオレンジのスカジャンは消えていた。 * * * ナマエとって、

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