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「……ごめん」 沈黙に耐えきれず、口を開いたのは女の方であった。 何に対するかわからぬ謝罪に、アツムの左胸の奥が冷水を流し込まれたかのようにさあっと冷えていく。 「…告白は、嬉しい。でも、ごめん」 アツムのこと、信じられへん。 小さな声だった。それがどれほど切実であるかなんて、

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しも田@4modame

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『なあもしかして、ずうっとこんな気持ちで俺のそばにおってくれたん?』と聞くのがどれほど酷であるかなんて、さすがに天性の人でなしでもわかるもので。 「…ええよ」 優しさをそのまま音にしたような声色に、ああ今日は見たことないアツムばっかりだなと、女は俯き出していた顔を再び持ち上げた。

しも田@4modame

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