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杏を演じた河合優実さんの演技が素晴らしく環境の変化とともに笑顔やペンの握り方が微細に変化する。心から応援したくなる。杏が積み重ねる小さな石は、しかし賽の河原のように蹴散らされる。無神経で乱暴な"鬼"は、母であり、杏が信頼を寄せたある人物であり、そしてコロナ禍対策という社会的な変化。

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KIMURA Syuhei@syuhei

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感染対策の名のもとに杏は働く場所を奪われ、学ぶ機会を失い、ドラマの終盤で身の上に起きるある大事件について相談する人も見つけられない。いつものラーメン屋が営業していれば「お、杏ちゃんどうしたの?」と声をかけてもらえたかもしれないのに。今や恐ろしい速さで忘れられつつある、あの数年間。

KIMURA Syuhei@syuhei

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