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「説明して下さい」 「夕餉ならあとは味噌を溶くだけだぞ」 伊達巻、いとこ煮、柿の紅白なます。火から下ろした鍋の中身は態々蒸した甘薯の薩摩汁だが、男所帯にも関わらず否やの声はない。 「軍事探偵は復活して少女は進学。大団円じゃないか」 鶴見が児童雑誌に連載していた文芸の跋文を押し付ける。

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『君たちの前途は洋々です。〇〇君(主人公)と同じく著者も次の冒険に向けた旅支度をしています。また会える日まで、土産話を俟て。』 豊かな音吐に陶然としたが口早に続けられた。 「小さな読者に返事を書けないのだから断りを入れないと」 「私も初耳です」 「言ってないからな。旅券もできていない」

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