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『火傷』 火傷をした。 電子部品を基盤から外そうと無謀なことをしているうちにはんだ誤手。 慌てていた。 内定は決まり定期テストも無く、教習所も終わる目処すら立っていた。 差し迫った「なにか」が何も無い状況で、俺はただ慌てていた。急いでいた。 自分の興味に急かされていた。
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無意識下でうわついていた。 内定が決まり、卒業も意識するようになったいまだ暑いままの秋に、俺は無敵になったような気がして。 今の俺ならなんでもできる。 本当に心からそう思ってしまった。 何を成し遂げた訳でもないのに。