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「習得に三年はかかる我が流派の奥義を、たった二週間で体得するとはな」青年の成長に師範は頬を緩めているが、門下生の俺としては複雑な気分である。そりゃ彼の才能は認めるが、師範がつきっきりで鍛えるなんて本来ならあり得ないことだ。そもそも修行にかかる三年の内、二年半は雑用と見学なわけで。

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暇十朗#140字小説@himajuro

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