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ヨン・フォッセ『三部作』を読んだ。20世紀文学のある意味での足跡、伝統を驚くほど踏まえつつ独自に発展させあるいは削ぎ落とした語りは私にはストレートに響いた。発せられない声を何度となく繰り返す狙いは文体そのものの格好や外面的な効果ではなく内的な声そのものの有り様を可能な限り自然に

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書き下した結果と捉えた。そうした声を軸としたリアリズムに徹して他を可能な限り削ぎ落とすことで小説内に伝統的にはあってもよい多くのものが透明化されると同時に、意外にも叙情が色濃く浮き出ている。この作品も『だれか、来る』と同様にデュラスを強く感じるが、『だれか、来る』とは異なり

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