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件は生まれて三日にして死し、その間に人間の言葉で、未来の凶福を予言するものだと云う話を聞いてゐる。西の空に黄色い月がぼんやり懸かって、ふくれてゐる。昨夜の通りの景色だ。私はその月を眺めて、途方に暮れてゐた。内田百間『冥途』

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