⚫︎ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』 …言葉遊びが散りばめられた、難解文学の金字塔 ⚫︎小笠原鳥類『素晴らしい海岸生物の観察』 …奇書と呼ぶにはあまりにも透明で美しい詩集 ⚫︎深堀骨『アマチャ・ズルチャ柴刈天神前風土記』 …もしや絶版してる…？ #奇書と怪作・世界総選挙

今年83冊目。 #深堀骨「#アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記」読了。 いやー、何度途中で投げだそうかと思った。それだけ奇天烈な話ばかりで、僕には到底受け入れられない物語のオンパレード。魅力がさっぱり分からない。 逆にこういうのが大好きな人も居るんだろうな、とは思う。 千差万別だなー。 pic.x.com/WujwRWBRlG

特に唸ったのは「南総里見八犬伝」のことさえ考えさせてくれること。 あれ原典は、犬と夫婦になった姫の腹から八つの玉が……って、相当わけのわからない話ですからね。 それが腿伝を最後まで読むと、まあ、そういうこともあるのか……と納得させられちゃうの。 深堀骨さん。現代の馬琴ですか。 pic.x.com/GGUMne3cji

9月のおススメは、「変愛小説集」。とにかく変なお話がかりですが、深堀骨”逆毛のトメ”の何とも言えない不気味さ、村田沙耶香”トリプル”のなさそうでありそうで感、が良かった。電球交換士の話も。

深堀骨『アマチャ・ズルチャ』 #奇書と怪作・世界総選挙

ここ（X）で推されていた『アマチャ・ズルチャ』深堀骨を読んでみた。が、正直ピンとこなかった。巻末のハヤカワSFシリーズの一群を見て、ある時代にそのような文化があって自分はそこを素通りしてしまったらしい、と思った

『トラベシア』２号感想⑤／深堀骨「セントミアリーメイドの永遠の処女」。これは書き手のキャリアからしても別格、サッカー五輪代表だとＯＡ枠。町田康、戌井昭人、どれも途中で放り出した僕が数回声を出して笑った山蟻県の人魚譚。オフビートの小川未明。何かの文学賞候補になっても驚きません。