跡部のサラサラの髪も蒼い瞳もまるで作り物みたいに綺麗だと思う。顔だって整ってるしスタイルもいいし、女子がキャーキャー言うのもわかる。性格は腹立つけど。でも、「…やっぱり、テニスをしてる時の跡部が一番格好良いよな…」跡部はテニスをしててこそ、俺の好きな跡部なんだよな。 #一日一ベカミ

今日はマジでビックリするくらい暑かった。これはさすがに、外走ったらヤバいよなぁって思うくらい。「なるほど？だから俺様の家に涼みに来たと」「おう！あ、ちゃんと電車乗ってきたからな！走ってきてねぇから」「普段からそうしろ」「えー、それはさぁ」「そうしろ」「……へーい」 #一日一ベカミ

「…おい、どうした」「あ、え？何？」「こっちの台詞だ。何ぼーっとしてやがる。…さっき囲まれてた奴等に何か言われたのか？」「あー…ううん、今日の昼飯は何にしようかなって！」「…なんだそりゃ。心配させんな」「へへ、ごめん」本当の悩みは…本人には聞かせられねえから、さ。 #一日一ベカミ

今日は雨が降ったり止んだり、変な天気だったなぁと思っていたら。明日は明日でかなり暑くなるらしい。「跡部、気をつけろよ」「アーン？」「明日、暑くなるらしいぜ？ちゃんと水分とれよ！」「その言葉はそっくりそのまま返しておく」「あ、やっぱり？」そう言われるような気がしてた。 #一日一ベカミ

「小さい頃の跡部ってめちゃくちゃカワイイな！」「…俺様は昔からさほど変わってないはずだが？」「確かに昔から美形だけど、やっぱり小さい頃独特の可愛らしさがあるんだよ。でも、…へへ、やっぱりこの頃からラケット持ってるんだな」「当然だろ」「うん、それでこそ跡部って感じ！」 #一日一ベカミ

「……」「どうした、しかめっ面して」「走ってきたじゃん？で、さっきまでテニスしてたじゃん？」「そうだな」「だからさぁ、俺、今スッゲェ汗クサイんだろうなって」「……特に気にならねぇがな」「ちょっ！近寄るな！」「ま、気になるんならシャワー浴びていけばいい」貸してやる。 #一日一ベカミ

バタバタと走り回る音がしている。音の主は普段より妙にテンションが高い愛犬と愛猫、そしてもう一匹。「なあ！雨上がったみたいだからみんなで外に行ってきてもいいか？」「滑って転ばないようにな」「おう！よーし行くぞ！」元気に飛び出す三匹。まったく…俺様を飽きさせない奴等だ。 #一日一ベカミ

「最近さ、このバンドにはまってんだよ」「へぇ」「本当はライブとか行きたいんだけどさぁ」「行けばいいだろ？場合によってはついって行ってやる」「いや、このバンド、もう解散してるんだよな」スッゲェ古いバンドだし、復活もないだろうし。「……へぇ」「だから変なこと考えるなよ」 #一日一ベカミ

雨だ。だけど慎重に慎重に。出来るだけ水溜まりになってる場所は避ける。よし、いい調子だ！ここの道路は綺麗だしちょっとぐらい走っても大丈……って跡部からメッセージが来た。くれぐれも怪我の無いように、走ってこないように。…だって。いやなんでこんなドンピシャで？見てんの？？ #一日一ベカミ

「……何これ、スッゲェウマい」跡部んちってさ、初めて見るお菓子がいつも出てくるんだよな。一応説明はあるけど、よく分からねぇし。でも、その全部がウマいからさ。やっぱりお坊ちゃまはスゲェんだなってなる。「気に入ったなら持って帰れ」「いいのか!?」「あぁ」「ありがとな！」 #一日一ベカミ

「言い訳はあるか」「えーっと…俺から仕掛けた訳ではなく、」「売られた喧嘩を買ったんだろ」「だって…馬鹿にされたから…跡部が」「？俺様が？」「跡部のことなんも知らねぇ奴が…金持ちが道楽でテニスしてるだけだって！だから、」「…んなことでお前が怒ってどうするんだ、バーカ」 #一日一ベカミ

「うーん、また欲しいゲームが増えちゃった…どうしようかなー」「欲しいもんは買えばいいじゃねえか」「俺は欲しいものがなんでも買えるほど金持ちじゃねーんだよ！」「買ってやろうか？」「施しはいらねーし、時間も足りないからいい！テニスが一番大事だから！」「それはそうだな」 #一日一ベカミ

合宿の休憩時間、今度発売予定のゲームの話で盛り上がってたんだよ。楽しみだよなって。そしたらさ、あっちからスッゲェ視線を感じるだよ。チラッと見たらやっぱり跡部だった。うるさいかな。それとも跡部も話に入りたいとか？それはないか、アイツゲームしないもん。じゃあ何だろうな？ #一日一ベカミ

あれ、跡部から電話だ。「もしもーし」「今日は寄り道せずに帰れ」「へ？」「いいな、さっさと帰れ」「……おう」何だよ、急に。「もし豪雨でどうしようもなくなったら電話してこい」「……あ、もしかして心配してくれてんの？」「それ以外に何がある」「いや、うん」なんか恥ずかしい。 #一日一ベカミ

雨で濡れ鼠なのは想定内だ。だが、「……なんで泥まみれなんだ」「えーっと…走ってる途中に風に煽られて転んだ」「だから天気の悪い日にまで走るなっつってんだろうが！」「うぅ…ごめんなさい」流石にしおらしい態度で謝る。神尾サイズの着替えを急いで持ってくるように指示を出した。 #一日一ベカミ

合宿ってさ、色んな学校の人がいるじゃん？それって楽しいし、貴重な経験だと思うんだよ。だから、なるべく、普段かかわりなさそうな人と話してみるようにしてんだけど。「……」向こうにさぁ、何か言いたそうな顔でこっち見てくるやつがいるんだよ。言いたいことあるなら言いに来い。 #一日一ベカミ

「あっ！跡部もこれ使ってんのか！？」「ん？ああ、前に宍戸に勧められてな」「いいよなこの制汗剤！俺も同じの使ってるぜ、ほら！」「そうか」「へへ、なんかこんなところで跡部と共通点が見つかるなんてちょっと嬉しいな！」「…そんなことで喜ばれるとこっちはくすぐってぇけどな」 #一日一ベカミ

「今年の合宿は海と山のどっちやろうな」「海なんじゃねえの？山だと虫で騒ぐ奴多かったじゃん」「そもそも海でも山でも目的はテニスなんだからどっちでもいいはずなんだけどな」「俺は海だと思うＣー、この間神尾が泳ぎたいって話してたから」「あー…それは多分連れて行く気だな……」 #一日一ベカミ

走ったほうが絶対早く着くのにさ。電車で来いって言うから、ちゃんと電車に乗ってるんたけど。何かちょっと遅れてるみたいなんだよなぁ。駅から走ったら間に合うかな。とりあえず、遅れるかもってメールした。お、返事だ。えーっと、こっちも遅れるから気にするな、だって。何だそれ。 #一日一ベカミ

「何やってんだ」「ん？秘密」「アーン、それはてるてる坊主か」「……明日は晴れてほしいんだろ！」「なるほど？そんなに俺様と出かけるのが楽しみだと」「そうだよ悪いか！遊園地行くんだから晴れのほうがいいの！」「悪いなんざ言ってねぇだろ」たくさん飾っときゃいいんじゃねぇの？ #一日一ベカミ

今日も跡部とテニスをした。そして完敗した。「くぅう…せめて３ゲームは取りたかった…！」「まあ神尾にしては頑張ったんじゃねえか？」「上から目線の褒め言葉ありがとよ！」「最後までスタミナが切れなかったところは評価してやるよ」「お、おう…なんか普通に褒められると変な感じ」 #一日一ベカミ

「あのさぁ、跡部」「何だ」「アイス食べたくねぇ？」「まぁ、確かに今日は暑いからな」「だろ？こういう時はさ、アイスとかかき氷とか、何か冷たいモン食べないとやってらんないじゃん？」「分かった分かった、で？どこに行くんだ」「えーっとな、あそこのファミレス！」「ハイハイ」 #一日一ベカミ

「今日は調子がいいみたいだな」「おう！最近暑くてバテ気味だったけど、ちょっと慣れてきたのかも」「…暑さに慣れるのは必ずしもいいことではないけどな。水分補給は忘れるなよ」「跡部って時々母さんみたいだよな」「…そんなこと言うのはお前くらいだ」「じゃあ俺専用母さんだな！」 #一日一ベカミ

「今日、学校でな」「あぁ」「クラスの友達からお土産って貰ったお菓子があってさ」「あぁ」「有名なヤツらしくて、スッゲェウマかったんだよ」「そりゃよかったな」「近くでも買えたらいいのにな」「……どこでで購入できたら土産の意味がねぇしありがたみもねぇだろ」「そうだよなぁ」 #一日一ベカミ

雨が降ろうが槍が降ろうがテニスをするのに関係はない！と言いかねない性格ではあるんだが、「あぢゅい…」さすがにこの暑さは堪えるみたいだ。「室内コートを準備させるから待ってる間これでも飲んどけ」「レモネード美味し…跡部好き…」まあ素直になってくれて俺様には好都合だがな。 #一日一ベカミ

神尾に引きずり込まれたカラオケボックスとやらは歌うための場所らしい。狭い部屋で機嫌よくマイクを振り回す神尾の声が反響している。…歌いたいならホールのひとつでも借りてやろうかと言ったらそういうもんじゃないと怒られた。…まあ、神尾の歌声を間近で独り占めするのは悪くない。 #一日一ベカミ

「今日も暑いな！真夏日なんだってさ」言いながら、持ってきたペットボトルを開けて水を飲む。と、跡部はこっちをチラッと見て、ひとつうなづいた。「何だよ」「ちゃんと水分補給できてるじゃねぇの」「……それ、バカにしてるだろ」「褒めてるんだろ」「全然そうは聞こえねぇけどな！」 #一日一ベカミ

「うーん」出してもらった紅茶はさ、そりゃいい匂いがするんだけど。やっぱりちょっと苦いんだよなぁ。「これって砂糖とミルク入れていいやつ？」「あぁ、そこにある」「よかった」「なくても美味いが、入れた方がもっと美味い種類だから安心しろ」「マジで」「加減はしろよ」「はーい」 #一日一ベカミ

ちょっとリズムに乗りきれてねーな、とは思ってたけど。跡部に腕を掴まれてずるずると日陰に押し込まれてしまった。手渡されたスポーツドリンクを飲んでたら跡部が険しい顔でこちらを覗き込む。「お前は人より黒いんだから余計に熱中症には気をつけろ」失礼な格好いいだろこのジャージ。 #一日一ベカミ

「何を買ってたんだ」「ん？この時期限定のお菓子」コンビニ限定でさ、今しかないんだぜ？買いたくなるだろ？「お菓子ばっか食ってないで、ちゃんと飯を食え」「食ってますぅ」「そうかよ」「んなこと言ってると分けてやらねぇぞ」「誰も分けてくれなんざ言ってねぇが」「うるせー！」 #一日一ベカミ

「苦っ！」「どうした」「…間違って跡部の方のコーヒー飲んだ…」「お前ブラックとカフェオレの違いもわからねぇのか？」「ちょっとスマホ見ながら取ったから間違えただけ！てゆーか跡部のコーヒー苦すぎだろもっと砂糖入れろ！」「んなもん個人の好みだろうが、お前のが甘過ぎんだよ」 #一日一ベカミ

跡部が妙に難しい顔をしながらパソコンの画面を閉じた。どっかの国の言葉でずっと話してたけど、うまくいかなかったのかな？突然隣に座ったかと思うとわりとがっしり抱きついてきた。うーん…なんか疲れてるから今日のところは許してやるか。頭もちょっぴりなでてやろう。お、喜んでる。 #一日一ベカミ

もうそろそろ寝ようかなと思った時に。メールが届いた。「跡部？」何だろうな。えーっと、明日こっちに来る、だって。「りょーかいっと」ポチポチ打って返信する。と、今度は電話がかかってきた。「もしもし？」「まだ起きてたのか」「うん」「早く寝ろよ」「分かってるよ！で、何？」 #一日一ベカミ

「何を落ち込んでるんだ」「……お気に入りのシューズがさぁ、壊れちまって」「なるほど？」「あー、あれスゲェ気に入ってたのに」「なら、今から行くか」「は？どこに？」「靴を買いに行くんだろ？」「いや、今そんなお金持って……ってまさか」「何だ、行くぞ」「行かねぇからな！」 #一日一ベカミ

「えーっと、買い忘れはもうないかな」「リストは確認したから大丈夫だろ」「うん。……にしても、」「なんだ」「跡部が買い出しに出てるってやっぱシュールだよな…」「公平を期す為にあみだくじにしようとか言い出したのはお前だろうが。ほら、買えたならさっさと帰るぞ」「はーい」 #一日一ベカミ

「うーん、そろそろかき氷が美味しい季節が近付いてきたな」「お前はいつも食べ物の話をしてねぇか？昨日もアイスキャンディーの季節がどうのこうの言ってたじゃねえか」「美味しいものがたくさんあるから仕方ねえんだよ」「…そうか。お前が楽しそうならまあ俺様も楽しいからいいがな」 #一日一ベカミ

観たい映画がある、と言うから。いつ行くんだと尋ねたのに。「……うーん、どうしようかな」渋るような物言いをする。「見たいんだろ？」「うん、まぁ」「じゃあ終わらねぇうちに行くぞ」「……そうなんだけど、その映画さ、かなりのホラーなんだよな」「……なるほど、怖いと」「う」 #一日一ベカミ

ちょっと出かけるぞって言われてもさ、油断ならねぇんだよ。時々ビックリするくらい高級そうなところに連れてかれたりするからさ。今日だって、俺、不動峰のジャージ姿なのに。「気にしなくていい、どうせ貸し切りだから誰もいねぇ」だってさ。「そういう問題じゃないと思うんだけど」 #一日一ベカミ

跡部はお坊ちゃんなんだから、やっぱりゆくゆくは後継ぎとかを求められる日が来るんだろうな。「勝手に未来を想像して落ち込んでんじゃねーよ、バーカ」「っだって、」「世の中には色んな手段があるし、未来ならもっと技術が発展してるかもしれねぇだろ？」「なんだよその前向き発言…」 #一日一ベカミ

「ん？跡部から連絡来てた」「どんな？」「あー…なんか晩飯のお誘いだったっぽい？」「え？無視してよかったの？」「気づいてなかっただけで無視じゃねーよ！つか気づいてないって向こうもわかってるからいーの！」「ホントに？」「それでも誘いたかったらもう車が来てる」「…あー…」 #一日一ベカミ