12か月間滞在する予定ではありますが、何かが起こってこの航路から解放されることを願っていました。私の昇進の時期はそう遠くないので、すぐに変化が訪れることを期待しています。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

その場合スペツィアかマルタに行かなければならずジェノバでの滞在期間がかなり短くなります。どちらのドックも空いていないよう願っています…そうなればボストンに着いてから乾ドックに入ることになりますから。リバプールに2日か3日滞在できるなら必ず行きます。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

遠方にいる今ポリーたちのために何もしてあげられませんが、今度ジェノバに着いたら数日間でも家に帰れるよう最善を尽くします。ただ、18日間滞在する予定でしたが乾ドックに入ると思われます。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

テイラー医師の報告を受けた今、残念ながらTaidはほとんど絶望的な状況ですTaidにとって自分が何をしたかを知るのはどんなにつらいことでしょう。しかしもちろん、それをいつまでも隠しておくなんて不可能です。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

「ナポリ S.S.カノピック号より 1908年11月2日 親愛なるウィリアムズ様 土曜日の朝ジェノバを出港する直前にあなたからの手紙を受け取りました。Taidについてあのような非常に悪い報告を知って私がどれほど悲嘆に暮れたか、言葉にしてお伝えすることはできません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

アニーに親愛の情を、そしてTaidの悪い知らせを聞いてとても残念に思っていることを伝えてください。最後に、息子たちにくれぐれもよろしく。アニーとマーガレットへの愛も述べて手紙を終えます。 敬意を込めて ハリー」 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

Taidに何か変化があればどうか連絡をください。次回は数日だけでも家に帰れるよう最善を尽くします。ただ、不可能な状況に陥る場合もあるため必ず行けるとは言い切れません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

また、この場所について何かお話しできることはないと思います。私は滅多に陸へ上がりません。港に着いてから2回だけ行きましたが散歩しただけですよ。最も面白くない場所です。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

そして今回、新しい船長が着任しましたが一時的なものだと認識しています。前の船長は別の船へ異動となりました。彼が去ってしまい残念です。一緒に航海するのに最高の仲間でした。私は木曜日に駅まで行ってリバプールへ旅立つ彼を見送りました。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

昨夜2隻の船が係留場所から離れ我々の上に落下しましたが、怪我はありませんでしたよ。数隻のタグボートが救助に駆けつけ、その船を係留場所まで曳き戻してくれました。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

それでも私が上手くやっていけるのは、イギリス人の操舵手が乗っていて甲板長も英語を話せるおかげです。 そんな中でも先週の火曜日からこの地域では異例とも言える海岸強風が止むことなく吹き荒れるなど大変な悪天候が続いています。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

ここに来てからのことですが、最初は少しぎこちない感覚がありました。この船にはデッキや機関室にイタリア人の乗組員がいるのです。今ではすっかり彼らと打ち解けていますよ。ただ、私はイタリア語を話せません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

もちろんポリーが子どもたちを連れて地元を離れるなんてあり得ないことです。もし12月のイベントがなければ次回はポリーとパリで会うように手配していたでしょう。彼女にとってそれほど長旅ではありませんし、私たちはそこで1週間か10日ほどは過ごせたはずです。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

我々は港に1週間滞在しており、今日からまた1週間後に出港します。もしもポリーがこちらに来てくれるなら、このルートでもまったく問題はないです。士官の中にはジェノバに妻や家族が住んでいる者も少なくありませんが、 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

乾ドックに入る場合スペツィアかマルタに行くことになりますが、そうなると家に帰る時間がありません。少しでも可能性があるなら必ず向かいますが、ポリーは期待しすぎないでほしいな…がっかりさせたくないのです。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

この航路に長く留まらないことを願っています。次らジェノバで18日間過ごす予定で、そのうち数日でどうにか急いで家に帰ってみせるとポリーに約束しました。しかし乾ドックに入らなければならないので滞在期間が短くなるのではないかと心配しています。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

ちょうど今この航路に就いていることを残念に思います。出発前に知っていたらマレー船長と話してリバプールに残っていたでしょう。しかし断ることはできませんでしたし、残れたとしてもおそらく数ヶ月だけでしょう、そのため異議を唱えない方が良いと考えました。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

気の毒なTaidがどのような結末を迎えるのか、考えるだけで恐ろしいです。なぜなら彼が最期に大きな苦しみを味わうことは避けられないからです。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

あなたがポール博士に会いに行ってくれて良かったです。彼の娘の誰かが一緒に行くよりずっと多くのことを話してくれるでしょう。彼女たちを思うと言葉になりません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

しかしもちろんTaidはウェールズへ行ってしまい、トーマス博士はしばらく彼に会いませんでした。しかしその間も医師は彼ががんではないか心配していると言うのです。私は医師の思い違いであることを願っていました…。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

ブラックプールに行く前にウォルトンでトーマス医師の診察を受けたのですが、その時点でがんではないかと非常に疑われ、確かめるためにしばらく治療をさせて欲しいと言われました。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

きっと彼はそんな状況には耐え切れないでしょう。もし体の他の部分だったら、手術は一時的には成功したかもしれません。そのようなことが起こらないと思うとほっとします。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

Taidほどの年齢の男性がこのような重大な手術に耐えねばならないこと、特に喉を切ることの意味するところを考えると、とても恐ろしいです。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

ポリーが手紙で知らせてくれましたが、テルウェル・トーマス医師とジョーンズ医師に診てもらったところ二人の意見は異なっていたそうですね。私はポール医師のアドバイスを受けましたが、手術を検討するには絶望的だろうと憂慮しています。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

「ジェノバ S.S.カノピック号より 1908年10月24日 親愛なるウィリアムズ様 水曜日にあなたからの手紙を受け取りました。ご連絡をとても嬉しく思っています。しかしTaidについての深刻なニュースを知ってどれほどショックを受けたか、言葉では言い表せません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

Taidは咽頭がんを患っているようだ。そういった家庭の課題や家族の増加もあり、彼はホワイト・スター・ライン社の海務監督P・D・マレー船長に、家族に会うためリバプールを頻繁に訪れることができるよう任務の変更を頼むことを考えている。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

さらに義父のオーウェン・ジョーンズ(彼の手紙の全てでウェールズで祖父を意味する"Taid"と呼ばれている)の健康状態が悪化しているという悲報も、彼を苦しめていた。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

次の3通の手紙は義理の姉アニーと、彼女が4年前に結婚した夫オーウェン・ウィリアムズに宛てて書いたものだ。ここでヘンリーに家族と長期間離れることによる負担が現れ始めていたことがわかる。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

【1908〜1910年】 1908年、ヘンリーはS.S.カノピック号の航海士長として多くのイタリアの港に立ち寄り、ボストン航路にも勤務していた。1906年8月13日にジョージ・アーノルド・ワイルドが生まれたため、この時家には3人の幼い子どもがいる。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

お手紙まとめ　5通目 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集 pic.x.com/iku8tc8fnr

ポリーの様子をまた知らせてください。彼女に手紙を書きました。54(？)の皆さんに愛を、そしてあなた自身に愛を。 あなたの愛する兄弟 ハリー」 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集

お義母さんが元気になって良かったです。 いま急いでいます。郵便配達員がちょうど陸に上がるところなので書き終えなければなりません。 #ワイルド航海士長の翻訳お手紙集