#今日の一日一本丸物語 時の政府の一角には「まに屋」がある。 「まにまに」 そこは主に山姥切国広の布を固体や季節に合わせて仕立てる店だ。ここは神域の一角だが、度々神身事故が起こる。 「まにまに!?まにまにっ!?」 布を仕立てるまにまには稀に誤って自分の体まで糸で縫い付けてしまうのだった

#今日の一日一本丸物語 ※これはフィクションです とある刀の付喪神とともに歴史を守るゲームが2015年にリリースされた。そこから10年の間に日本刀をはじめ、歌舞伎や古典をはじめ、様々な日本文化の継承や学びの間口に繋がったーーそれは「正史の物語」。 反面、本来リリースした後に↓

#今日の一日一本丸物語 秋晴れの下、洗濯物を干す歌仙に慌てた山姥切国広が問い掛ける 「歌仙、それ…」 「どうかしたのかい？」 珍しいものだ。極前と同じ干された布を見て絶望した表情を浮かべるなど。 「まにまにを洗濯機に入れたのか？」 思わず手に掴む布を見る。仰天したのは歌仙の方だった

#今日の一日一本丸物語 ※へしさに 「大分涼しくなりましたね」 先日の台風が猛暑を西から東へ吹き飛ばしてしまった。やり残しはありますか？長谷部の問いに「ねっちゅうしよーって言い損ねたな」と冗談交じりに返す。次の瞬間、髪一束にふる口づけ。 「ねっチューしよ、でしたらいつでもどうぞ」

#今日の一日一本丸物語 「これはあんたに」 まんばが長谷部に手渡したのは藤色の手製のお守り。口が少し緩く、指先で直すつもりが中が見え好奇心から見てしまった。ムビチケと紙。 『今よりもっと強くなった時、いつか一緒に遠征先で映画の続きを』 正しくお守りだ。生きなければ果たせない約束だから

#今日の一日一本丸物語 の9/5分。 引用RP記事の感想が、今回のタグかわり（※正直創作より遥かに長い） x.com/straysheep171/…

#今日の一日一本丸物語 本丸の秋の風物詩は豊かに実った黄金の稲穂の収穫祭である。本丸で一年分食べるお米を収穫した後、御神刀たちによる祭事が開かれるが。前日祭代わりに「米収穫祭！コンバイン野郎危機一髪」なる収穫機による稲穂刈が一番上手い男士を競う奇祭があった。昨年は蜂須賀が優勝した

#今日の一日一本丸物語 芋煮の時期になり、こころなしかピリピリする本丸。 主に出羽（いでは）と伊達出身の刀が。 （なお秋田くんは鍋っ子遠足ですか？きりたんぽですよね！の第三勢力）

#今日の一日一本丸物語 ※とうらぶホラー　 秋になり、彼岸花の葉が枯れた。 「葉見ず、花見ず」の異名ある彼岸花は葉がある時に花は咲かない。 葉が枯れて、にょきにょきと生えるは茎（くき）ではなく茎（なかご）だった。 土から生えたのはこの本丸で折れた一振りの刀だった。 刃見ず、花見ず。

#今日の一日一本丸物語 貞ちゃん以外「みっちゃん」と呼ぶ男士はいないはずだが、いつの間にか燭台切の「みっちゃん」呼びが定着していた本丸。 更には「号ちゃぁ〜ん!!俺もみっちゃんって呼んでー！」という福島さんや 「薬研くんはみっちゃんって呼んでくれないの？」という実休参戦。

#今日の一日一本丸物語 ※とうらぶホラー 夏の名残を惜しむように遠くの花火の音を聴く審神者。隣に座った石切丸が音の方角に手を合わせていた。不思議に思い理由をきくと 「あれは花火ではないよ。あの方角には新種の焙烙玉で時間遡行軍に滅ぼされた本丸があったんだ」 空に花火は上がってなかった。

#今日の一日一本丸物語 「最近、皆から真っ先に差し入れされるのはおはぎばかりなんだが……？」 某あちこちの本丸の目安箱にて「軍議におはぎしか出てきません。たまには別のものが良いと思います」という紙が投函され、審神者や初期刀がすまなさそうにしていた。その嘆願の9割は長谷部からであった。

#今日の一日一本丸物語 （はくちゅー） 審神者の間、話があると本歌と写しが並んで座る。どうしたの？と問えば国広から 「すまない、実はビジネス不仲なんだ」 目が点になる、どうしたの!? 「黙ってたけどね。令和に一緒に展示されてるんだよ」 端末が鳴った、2024年の友人から。ねぇ展示に行こうと。

#今日の一日一本丸物語 （ちょぎさに） 夏休み明けは本丸からの登校。持物は筆箱、自由工作の模造刀、宿題に…あれ？ 「一緒に来るんですか？」 カバンにはちょこんと、おさんぽ姿のちょぎちゃん先生。 「ついてくよ、護衛かな」 心配してるのかな、それとも私と同じくさみしいのかもしれないな。

#今日の一日一本丸物語 ノリムネとマム。 ⚠一部、花庭本丸・hsnbの連載物、両方にかかる文章があります 🌸覚書🌸 センテイシリーズの閑話（hsnbの話のアフター）「ダンデライオンの安息日」に繋がる内容。 pic.x.com/gsqnogui8y

#今日の一日一本丸物語 (くにちょぎ) 百鬼夜行の最後の夜明け。背合わせ奮う刃の先に確かな気配を確かに感じる。 「戦場で何を考えている」 「さぁ。ただ俺はこの戦場で一番強い鬼とまだ刃を交わしていない、かな」 姿見えぬ金の鬼が笑む、同じ思いか。帰還したら血の滾るまま刃（言葉）交わそうと。

#今日の一日一本丸物語 ノリムネとマム。 ⚠一部、花庭本丸・hsnbの連載物、両方にかかる文章があります 🌸覚書🌸 センテイシリーズの閑話（hsnbの話のアフター）「ダンデライオンの安息日」に繋がる内容。 pic.x.com/vohmyav0zf

#今日の一日一本丸物語 『ノリムネとマム』 その6。 ⚠hsnbの他の話のネタバレあり pic.x.com/qcwj1ia5ss

#今日の一日一本丸物語 夜の隙間を縫うように祭りの雑踏に嗅ぎなれぬ花の匂いがした。ぶつかった男のひとは 「ダメだよ、まだあと数年先まで出会う予定はないんだから」 と綺麗に笑った。 後に知る、あれは彼岸花だった。群集で咲かねば匂い立たぬはずなのにーーあの刀は私と過去に会っていたのだろう

#今日の一日一本丸物語 『ノリムネとマム』 その5。 ⚠hsnbの他の話のネタバレあり pic.x.com/vvdzryd86y

#今日の一日一本丸物語 「京極。祭りに行くならちょっと来なよ」 「なんですの？加州清光」 ぼんぼり灯、金魚が揺れる、近づくは演舞の音。宵口にて楽しい楽しい祭の空気を前に、加州の部屋に呼ばれ手を差し出すよう促された。 「爪紅？」 「赤は魔除け。あんた、可愛いからね。気をつけていきなよ」

#今日の一日一本丸物語 とうらぶホラー ⚠この話では、まんばを山姥切と呼んでます 車中深夜、眠気覚ましに互いに歌いながら走行する運びとなった。 打刀とはいえ、俺も長谷部も夜は短刀・脇差しよりは苦手だから。 ツマミを回し、CDの曲を適当に選ぶ。知らない歌なら鼻歌で、↓

#今日の一日一本丸物語 本当にあった怖いとうらぶホラー ⚠この話は、まんばを山姥切と呼んでます 高い木の生い茂る山脈越えはカーブが多く、横道の深さは計り知れない 「現代任務とはいえ、ここは人には…どうした、山姥切？」 「今、奥に。いや忘れてくれ」 暫く走ってから一言 「ヒトがいたんだ」

#今日の一日一本丸物語 ガチであったとうらぶホラー ※この話ではまんばを山姥切と呼んでます 「……々伝初演前に、お前今言わなければならないことがある。山姥切」 「なんだ」 真剣な長谷部の声に息が詰まった。運転席から目を離さぬまま、長谷部は 「梅田を前にガス欠だ、開演まで20分しかない」

#今日の一日一本丸物語 本当にあったガチとうらぶホラー。 越前山中、深夜の高速道路PAの休憩にて。現代遠征に出ていた俺・山姥切国広は同行していたへし切長谷部が運転する車から降り、恐ろしい事実に気づき呼ぶ。発した言葉に長谷部が目を見開く。 「大変だ、長谷部。給油口開いたまま走行してた」

#今日の一日一本丸物語 夜が明け、百鬼夜行の群れを撃退し、本丸に帰りつき、眠り休んではまた夜を迎えて敵を討つ。 帰還後の回廊で誰かに見られているような気がして、布の端を摘み視線をあげる。 空には、暁に飲まれ輪郭が薄れる青白い朧げが1つ浮かぶだけで。唯ーー月が見ていた。

#今日の一日一本丸物語 おつかれさま。 百鬼夜行の群れ… 拝めなかったね、朝日 pic.x.com/vtmvzy86sn

#今日の一日一本丸物語 とはいえ上のはかなり怖い話なので 事実にはしたくないから、創作であってほしいという願いをこめて ただお化けより、生きてるニンゲンが一番怖い