返信先:@1DgsUQQTQmt0dj6丸山眞男も岡崎次郎も内田義彦も「マルクスの思想から社会（身分制度という枠組みを超えた人間関係の把握）を学んだ」と異口同音に語っていますからね。 これは、日本のみならずアジア諸国でも、似た様な受け入れられ方をされたのでしょう。

概念装置って言葉を使っているあたり内田義彦『読書と社会科学』読んでそう。 ちゃんと教員おすすめの本を読む真面目さは評価できる。

NDLのデジコレ、小林昇が入っている。すごくいい。気持ちのいい風が吹き込むような作品。私は、内田義彦さんのお別れの会と、経済学史学会を聴講したときと、合計二度、この経済学史家を見ている。本職の文体が名文なのはいうまでもないが、余技のほうも素晴らしい。#小林昇

外山八郎さんについて。東亜研究所ではなんと内田義彦と同じ時期に調査報告を発表している。内田さんの「マライの米」に対して外山さんは「印度支那の地質」。印度支那担当になられたのは暁星出身でフランス語ができたからだというのは見当がつく。#外山八郎

「問題は、初期マルクスと『資本論』のマルクスの統一でも、マルクス経済学と諸科学の交流そのものでもなくて、資本主義という独自私有財産制度の下での、――今申し上げたような意味内容を含めた――搾取の独自な様相をどうつかむかにあります。」 ～内田義彦『資本論の世界』(4)

「それが、戦時中から、特に戦後になって、隣接の諸科学が大いに伸びてきまして、めざましい成果を上げております。その隣接諸科学とマルクス経済学との交流は十分行われているわけではない。(略)」 ～内田義彦『資本論の世界』(3)

「マルクス学の外で発展してきた資本主義についての学問的成果をどう統一するかという、さらに大きな問題があります。戦前は、社会科学といえば『資本論』というくらい、『資本論』は日本の社会科学を代表するものであった。」 ～内田義彦『資本論の世界』(2)

「思想論というか、人間論の方から追及されていた疎外論のマルクスと、経済学の方で追及されていた『資本論』のマルクスをどう統一するかという問題があります。それから、第二に、マルクス経済学の方でやられてきたことと、」 ～内田義彦『資本論の世界』(1)