明治憲法史 著者：坂野潤治 chikumashobo.co.jp/product/978448… pic.x.com/KBvZ02zTUC

歴史的事実は異なる︰19世紀の日本では女性の人権がほぼなく、明治政府が国家主義と儒教的価値観を押し付け、女性に「良妻賢母」を強制したことが研究（例：坂野潤治『日本近現代史』）で裏付けられています。 女性が自発的にこの役割を望んだという主張は誤りで、むしろ女性解放運動 1/2 x.com/maruimushi/sta…

加藤は坂野潤治引用「政府と国民の多数は厭戦的であった」とし1902年議会で海軍予算増を否決する。地租増税ではなく伊藤博文らの財政整理で賄うべきとする。臥薪嘗胆ではない。

坂野潤治の立憲と帝国論だね。

『近代日本の構造　同盟と格差』坂野潤治　講談社現代新書　#読了 「富国強兵」、「民力休養」、「格差是正」が内政の時代、国家は総力戦へと突き進んだ。当時の政党政治というのは具体的なイメージがわかない複雑怪奇なものだ。

"ただ、積極財政を唱える保守政党が「格差是正」に無関心なのはむしろ当然なのに対し、リベラル政党が健全財政論に固執して「格差是正」に背を向けつづけたのは、決して当然のことではない。"『近代日本の構造』坂野潤治

"一九三二（昭和七）年の総選挙で政友会は、「景気が好きか、不景気が好きか。働きたいか、失業したいか」を問うて大勝した。"『近代日本の構造』坂野潤治

"幣原外交はもちろん、田中外交も、第一次大戦後の日本がアジアでは最大の「富国」であることを前提にしたものであった。"『近代日本の構造』坂野潤治

"幣原外交を「多国間協定主義」、田中外交を「二国間協定主義」と呼べば、「自存外交」は「無国間協定主義」であった。"『近代日本の構造』坂野潤治

"これに対し「田中外交」は、九ヵ国条約成立以前に日中の二国間で締結されたいわゆる二一ヵ条条約の方を重視するものであった。"『近代日本の構造』坂野潤治

"「幣原外交」は第一次世界大戦後の新国際秩序樹立のためにアメリカ主導で創られたワシントン体制、とくに中国の領土と主権の尊重を定めた九ヵ国条約の遵守を大前提としていた。"『近代日本の構造』坂野潤治

"この「自存外交」の最大の特徴は、多国間協定であろうと二国間条約であろうと、既存のいかなる協定や条約によっても拘束されないという点にある。"『近代日本の構造』坂野潤治

"ただ一つ、戦争参加に「自存」条件を必要としないアメリカ（この国は広大で資源も豊富なので、自国の外に「自存」の為に必要とする地域を持たない）だけには特別な配慮を要するが、この配慮が通じない場合には、これとも戦争できるように準備しておく。"『近代日本の構造』坂野潤治

"日本と同じく「自存の為」満蒙を必要とするソ連とは、「戦争」する。日本と同じく「自存」の為に中国を必要とするイギリスとは、幸いに「自存」に必要とする中国の地域が異なるので、お互いに棲み分けて「自存」の必要を充たせばいい。"『近代日本の構造』坂野潤治

"「自存」は「自衛」の正反対の概念であり、それには拘束がない。日本が「自存」のため満蒙に「完全なる政治的権力を確立」しようとする時、そこが中国領土であることは考慮されない。"『近代日本の構造』坂野潤治

"この限られた交流をもとに、アメリカの駐日外交官たちは日本の支配層の親米性を確信していた。"『近代日本の構造』坂野潤治

"一九二四（大正一三）年末から翌年にかけて駐日大使であったＥ・Ａ・バンクロフトはその典型であり、彼が本国に送った報告は、「陸軍や海軍については言及さえしていない」という。"『近代日本の構造』坂野潤治

"魅力のない日本では、歴代の駐日公使らの日本人への関心も深まらなかった。彼らは主として、英語をよく話す欧米帰りの、特にアメリカ帰りの日本のエリートたちとの交際を通じて日本を理解していた。"『近代日本の構造』坂野潤治

✨新発売✨ [PR] 『西園寺公と政局』の読みどころ 本の詳細情報は↓↓↓ hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q072h.a… #坂野潤治 #岩波書店 #新刊 #社会科学

今日は歴史学者 #坂野潤治 の命日（2020年）。明治憲法下の議会政治の研究などで知られ、精密な史料分析に基づき日本近代政治史を独自の視点で考察しました。1997年『近代日本の国家構想』で吉野作造賞受賞。 『近代日本の国家構想』☞ iwnm.jp/600228 pic.x.com/ioR9Vbm2JM