そして雷鳴の中登場するのは、どう見ても太めのチリチリ毛のお釜モロ出しのダサい田舎シンガーのビーフであった… 映画『ファントム・オブ・パラダイス』の終盤のエピソードだ。 カルト映画のひとつ、愛好する人も多い作品。皮肉と諧謔がいちいちツボに来る映画だ。

オペラ座の怪人のクリスの恋愛感情云々、それはそれとしてみんな、映画「ファントム・オブ・パラダイス」の話しようぜ。ロックな怪人を見ようぜ。マスクのデザインが死ぬほどかっこいいから見ようぜ。オペラ座の怪人っつってんのにやってることが「ドリアン・グレイの肖像」だからそこも見ようぜ。

何の取柄もなく人に好かれないなら死んじまえ　悪いことは言わない　生きたところで負け犬　だらだらといつまでも生き続けるより思いきりよく燃え尽きよう　生きるなんてどうせくだらない(映画「ファントム・オブ・パラダイス」より)