『阿片戦争』は、オープニングでは『ベンガルの槍騎兵』、クライマックスでは『シカゴ』のフィルムをそのまま流用し、「敵国映画に権利なし」を実践している。当時の日本映画の資源では再現の難しい「アングロサクソンの悪事」をそれらしく見せるために、ハリウッド映画の場面流用も積極的にやった

円谷英二（英一）率いる特技班の作る都市の破壊と炎上のスペクタクルは、1943年『阿片戦争』→1953年『君の名は　第一部』→1954年『ゴジラ』と展開するが、『阿片戦争』は、1938年『シカゴ』のシカゴ大火災の場面をスクリーン・プロセスに流用している。当時は敵国映画なので当然正規の手続きは抜き

NFAJ返還映画コレクション、昨年までは画質音質今ひとつのプリントしか観られなかった『阿片戦争』の35mm版がプログラムに入っている。久保一雄設計のダンスフロアで、原節子さんが日劇ダンシングチーム改め東宝舞踊隊を率いて歌い踊るレビュー場面の真の効果を確かめむ。 nfaj.go.jp/exhibition/rep…

例のコロンブスに日本人が扮して猿どもを使役するというMVが気に入った人には、日本人があくどい英国人を演じて、やはり日本人が扮する清国人に「何とひどい英国人、しかしいつか正義の裁きが下るであろう」とか言っちゃう映画『阿片戦争』がお勧め。

宝塚映画製作所には影山晴紀(重雄)さんという戦前からの円谷英二作品における撮影合成技師がいて『アゴン』の特撮監督もやられています。円谷作品は『加藤隼戦闘隊』『阿片戦争』『ハワイ・マレー沖海戦』。東宝映画は『小判鮫』『青い山脈』など。テレビ特撮は『竜巻小天狗』『白獅子仮面』です。 x.com/BFJgroup/statu…

原節子と高峰秀子。日本映画の黄金期を支えた２大女優。年は４つ違いで共演作は８本程。 可憐な姉妹役の『美はしき出発』『阿片戦争』。戦意高揚映画の『若き日の歓び』『北の三人』など。戦後は唯一成瀬の『娘・妻・母』での義理の姉妹役がある。 pic.twitter.com/J73knU2FT2