最後の老中板倉勝静の当時の人物評価が概ね良いの、松平定信の孫と知るとなるほど清廉潔白な人物ね…と思う。阿部正弘といい、真面目で良い人が当時の老中の座に就くのは苦労が多かっただろうなぁ…

世界史の本読んだら「司馬遼太郎の影響で過大評価されてるけど実は坂本龍馬は大して何もしていなくて阿部正弘の功績が大きかったんです」とか書いてあってなんかスカッとしたな

勝海舟、坂本龍馬の維新での功績は過大評価された。海舟は子母澤寛の「親子鷹」で、龍馬は司馬遼太郎の「龍馬がゆく」で美化された。老中首座の阿部正弘が、明治維新の構想を最初に描いたことが、歴史を勉強するとよくわかる。とにかく25歳で総理大臣に大抜擢された阿部正弘。天才であったのだろう。

阿部正弘（開国反対？）、堀田正睦（開国派）、井伊直弼（開国派）の三代の「老中首座」（総理大臣）の歴史的評価は実に複雑である。が、いずれの老中も、命懸けで考え抜き、将来の国のために考えを「断行」した。 三者とも飛び抜けた能力と胆力のあった老中首座であった。160年後の現在の総理大臣は？

今から読書の時間だが、今日は「老中・阿部正弘の生涯」を読もう。慶喜、井伊直弼と並んで歴史上では「評価が分かれる人物」であるが、卓越した才能と構想力・洞察力があった総理大臣であったことには間違いがない。国難に全身全霊を注いで39歳で夭折した天才政治家の生涯を勉強しよう。