跡部と一緒だとどこに行くにも車で送迎されるから電車に乗るのがなんか新鮮だな。…現地集合でいいって言ってるのに迎えの車を寄越されそうになった時はちょっと焦ったけど。現地集合には現地集合にしかないワクワクがあるんだよな。待ってろよ、跡部より早く着いて驚かせてやるんだ！ #一日一ベカミ

「あれ」「どうした」「いや、もうこんな時間なんだなと思って」帰らなきゃ、と言いながら神尾が立ち上がる。「最近はこの時間でも外が明るいから油断するよな」「……あぁ」答えながら同じく立ち上がる。「ん？どうかしたのか？」「送っていく、車の用意ができるまでちょっと待ってろ」 #一日一ベカミ

「これがお前の言ってたヤツか」「そうそう！美味しいから飲んでみろよ」「ふむ…ほどよく酸味があって飲みやすいな、乳酸飲料か」「どうだ？夏の風物詩だぜ」「悪くないな」「へへ。実は俺が配合したんだ！……まあ水で割っただけなんだけど」「ならもう一杯いただこうか」「任せろ！」 #一日一ベカミ

「うーん」「何を悩んでるんだ」ハンバーガーが食べたいと言ったのはオマエだろ。「食べたいもんは決まってるんだけど、飲み物がさぁ」「いつもの炭酸飲料だろうが」「うん、でも今日ちょっと寒いじゃん？」「……」「そんな驚いた顔しなくてもいいだろ」「驚かせる発言するからだろ」 #一日一ベカミ

「跡部の母さんって本当に子供産んだことあんの？ってくらいの美人なんだよな」「何、会ったの？」「うん。昨日帰ってきててさ…なんか、圧倒された。『これからも景吾をよろしくね』とか言われたけど俺によろしくできることなんてあるかなぁ？」「…さり気なく公認されてない？それ」 #一日一ベカミ

「あ」「何だ」急に立ち止まって。「この曲！何だっけ？最近流行ってるやつ！あー、タイトルが出てこねぇ！」「……」「跡部分かる……わけないよなぁ」「残念ながら知らねぇな」「だよなぁ……いい曲だからさ、聞いてみてほしいんだけど」「へぇ」「今度CD持ってくるな！」「ハイハイ」 #一日一ベカミ

ちょっと雲行きが怪しいけど、おかげで日が遮られて快適でもある。「というわけでテニスしようぜ、テニス！」「別にお前は気温も気候も関係なくテニスに誘ってくるだろうが」「へへ、だっていつでも跡部とテニスしたいからな！」「……たく本当にお前は…、手加減してやらねえからな」 #一日一ベカミ

「なぁ、跡部」「何だ」「太陽って爆発でもしたのか？」「……アーン？何の話だ」「テレビでさぁ、太陽がどうのこうのって言ってたから」「どうのこうのの詳細は理解してねぇのか」「うん」「もし爆発してたらこんなに呑気に過ごせてねぇだろ」「そっか、じゃあ大丈夫なんだな」「あぁ」 #一日一ベカミ

「よう海堂！今日が誕生日なんだろ！」「……言いふらしてるのは桃城だな」「へへ。いいじゃんかせっかくだしみんなに祝ってもらえよ！」「…言葉は貰っとく」「おう。あ、でも」「なんだ」「この話俺の横で跡部も聞いてたんだよな」「…おい止めてくれたんだろうな」「うーん頑張れ！」 #一日一ベカミ

今日の夜は見たいドラマがあるから、晩御飯のあと早めに風呂に入って、準備万端でテレビの前で始まるのを待っている、のに。「……」何で今このタイミングで電話かけてくるんだよ。「もしもし？」「明日は暇か」「暇だけど今ちょっと忙しいからあとでいいか？」「アーン？」「またな！」 #一日一ベカミ

なんかここ数日ずっと寒い気がする。夏はどこにいったんだ、夏は。「といっても跡部の家はいつでも適温だからそんなに違いはないんだけどな」「どうかしたのか」「んー、夏だから美味しいアイスクリームが食べたい」「ジェラートか。用意させる」「やったぁ！跡部だいすき！」「ったく」 #一日一ベカミ

今日の朝はビックリするくらい寒くて。気温が下がるって分かってても、やっぱり驚いた。「で？オマエの対策がそのジャージを着てくることだったのか」「おう！冬服もう片付けちまったしさ、ジャージが一番あったかいし、走れるじゃん」「ま、ちゃんと着たことは褒めてやる」「何だそれ」 #一日一ベカミ

そりゃまあ頭が良くなれば、結果的にテニスが強くなるって理屈も理解できるよ。もちろんテニス以外のことにも諸々有利だってこともちゃんとわかってる。でもさぁ、どうしても身体を動かす方が楽しいし…あー分かったよ、勉強するってば！まったく跡部はこういうことは真面目だよなあ。 #一日一ベカミ

「どうだ。普段見慣れた景色も視線が変わると斬新だろ」「うんまあ…確かにそうだな」「特にこの辺りは夜景が綺麗なんだ。お前に見せられてよかったぜ」「うん…確かにきれいなんだけど…俺たちは焼肉に行くんじゃなかった？」「今向かってるだろ」「ヘリで行く焼肉屋って何事!！？」 #一日一ベカミ

「俺の気のせいかもしれないんだけどさ」「何だ」「今日、ちょっと寒くないか？俺だけ？」昨日まで暑いくらいだったのにさ。「……気温が下がってるのは事実だから、気のせいじゃねぇな」「やっぱりかぁ」「明日の昼間も気温が低いらしいから、薄着で出掛けんじゃねぇぞ」「マジで？」 #一日一ベカミ

「なあ跡部、新しいアイスを買おうと思ってるんだけどレモン味とシークヮーサー味のどっちが美味しいと思う？」「……、…それ、いうほど味の違いあるのか？」「わかんね。あ、ちなみにゆず風味ってのもあるみたいなんだけどさ」「バリエーションの増やし方間違ってねえかその商品…」 #一日一ベカミ

連休明けってさ、最初は嫌だなぁとかダルいかもなとか思うんだけど。学校行って皆と顔あわせていつも通り喋ったりしてたら、いつのまにか楽しくなってるんだよな。「……流石、いい性格してるな」「何だよそれ、ほめてないだろ」「ほめてるんだよ」「そういう風には聞こえなかった！」 #一日一ベカミ

「あっと言う間にゴールデンウィークも終わっちまったなあ」「散々遊んだだろまだ足りないのかよ」「足りないっていうか…楽しかったからいつまでも続いてほしくなっちゃうんだよ」「あんまり続くとそのうち退屈になっちまうぞ。これくらいでいいんだよ」「まあ…それもそうかもなー」 #一日一ベカミ

「あー、連休が終わっちまう！」「十分満喫して楽しんでただろうが」「そうだけど！やっぱり終わるのは嫌じゃん？」「そうかよ」「次の連休っていつだっけ」「気が早ぇな」「次の三連休で何するか考えようぜ！行きたいところとかさ」「分かった分かった」ちょっとは落ち着けってんだ。 #一日一ベカミ

「そういえばさ、今日は芥川さんの誕生日なんだよな」「……そうだが、何で知ってる」「ん？向日さんから教えてもらった」「……何でアイツとそんな話しかけてりゃしてんだよ」「え？前に俺の誕生日聞かれて答えた時に、皆の誕生日も教えてくれたんだよ」「……」「ん？どうしたんだ？」 #一日一ベカミ

跡部の家のこいのぼりはデカすぎて、もはや鯉じゃなくて龍かなんかに見える。「そもそも鯉が滝登りで龍になる伝説から来てるから妥当だな」「いや、滝とか登る前からすでに龍じゃん…なんか…全体的にきんきらだし…見てたら目がチカチカしてきた…」とりあえずちまき食おうぜちまき。 #一日一ベカミ

「連休ってさ、うれしいじゃん？」「……まぁな」「でもさぁ、ずっと休みだと逆に体なまるじゃん？」「あぁ」「そういう時はさ、やっぱり体動かすのが一番だよな」「そうだな」「ってことで、明日はテニスしようぜ！あとランニングもさ！」「今日も走り回ってただろうが」「あれは別！」 #一日一ベカミ

今日歩いてたら「あきら！」って呼ばれた気がして振り向いたんだよ。そしたら小さい男の子が親に向かって走っていったんだ。まあ珍しい名前でも無いしな。跡部の名前はあんまり聞かない気がするよな。そもそも景吾ってどんな意味があんの？両親から聞いたことある？なぁなぁ教えろよぅ。 #一日一ベカミ

「跡部見てみろよ、ツバメ！」「…そうだな」「近くを飛んでたな。ひょっとしてこの辺に巣があるのかもしれねーなぁ」「なんだそわそわして。見たいのか？」「だってちっさいヒナが口パクパクさせてんのかわいいだろ！」「…俺様にはそうやって目を輝かせてるお前の方が可愛いんだがな」 #一日一ベカミ

「何で休みの日ってあっという間に終わっちまうんだろうな」四連休の一日目、跡部んちに来て、いつもみたいにテニスして、おやつ食べてマルガレーテと遊んで、晩ご飯も出してもらって。気がついたらもう夜だ。「今日は泊まるんだからまだこれからだろうが」「まぁな！映画楽しみだぜ」 #一日一ベカミ

「浮かれてるな」顔を合わせた瞬間からずっと嬉しそうな表情で。「そんなに俺様に会いたかったのか」「ちげーし！明日からまた連休だから喜んでるだけだし！」「ハイハイ、そんなムキになって否定しなくとも、オマエの考えなんざお見通しなんだよ」「違うからな！」「分かった分かった」 #一日一ベカミ

「今日頑張れば明日は休みだって思うとやる気が出るよな」「わかる。ずっとこのペースで休みが続けばいいのに。アキラも思わねえ？」「うーん…休みが多いと嬉しいのはそうなんだけど…」「なんかあるのか？」「あんまり休みが長いと跡部にどこに連れて行かれるのか怖い」「…あー…」 #一日一ベカミ

ちょっとひんやりしてるなぁと思ったら。勝手にくしゃみが出た。「……オイ」「ん？」かけられた声に振り向く、と、跡部から上着が投げて寄越された。「着てろ」「平気だって」「いくらお前でも、風邪ひくかもしれないだろうが」「何だと!?バカって言いたいのかよ」「言ってねぇだろ」 #一日一ベカミ

「めー、…でー？」って何？みたいな顔をする神尾に説明をしてやっても理解できるんだろうか。「…無駄だな」「？何が？」「ほら神尾、うちのパティシエがお前に食べさせるんだって張り切って作ったフルーツゼリーだぞ」「うわぁあ！なんだこれ宝石みたい！うまそー！食べていいの！？」 #一日一ベカミ

「何やってんだ」「へ？てるてる坊主作ってんだよ」「……そういえば明日は雨の予報だったな」「だろ？でもやっぱり晴れてほしいじゃん？だからつるしておこうかなと思ってさ」「……」「何だよ、そんなもの効かないって言いたいのか」「何も言ってねぇだろ」「そういう顔してるじゃん」 #一日一ベカミ

休みの間はずっと休みならいいのになって思っちゃうけどさ、学校に来たら来たでやっぱりそれはそれで楽しいんだよな。…まあ、ずっと学校があればいいのにとかは冗談でも思ったりはしないけど。まあ、なんてゆーんだろ。ほら、ちょっとだけ離れてみた方がより跡部に会いたくなるし…さ？ #一日一ベカミ

「あー！」「……急に大きな声出すんじゃねぇよ」「だって、三連休があっという間だからさぁ」「またすぐ連休だろうが」「この間の三日間も休みだったらいいのになぁ」「……」「跡部の力でなんとかなったりしねぇ？」「何とか、ねぇ？」「あ、やっぱり今のナシ」本当にやりそうだし。 #一日一ベカミ

「あー、明日学校行きたくねー」「なんだ藪から棒に」「せっかくのゴールデンウィークなんだから景気よく連休にしてくれたらいいのに」「仕事をしてる人間は有休でそうしてる奴もいるらしいな」「ずるい！俺も早く社会人になりてー！」「普段はずっと仕事だぞ」「…やっぱ中学生でいい」 #一日一ベカミ

「ふー！いい汗かいたぜ！」「神尾…お前、帽子はどうした」「帽子？何が？」「何がじゃねぇよ、この直射日光で日除けの対策もせずに過ごしたら熱中症一直線だろうが」「あー、大丈夫！ほらうちのユニフォームってフード付いてるし」「あんな真っ黒のフードじゃ意味ねえんだよバカ！」 #一日一ベカミ

やっぱりさ、休みの日は晴れが一番だよな！ちょっと暑過ぎだけど、いいお天気で気持ちいいぜ！「……」「どうしたんだよ？」「まぁ、この暑さだからな」「へ？」「半袖で来るだろうとは思っていたが、ノースリーブとはな」「何だよ、何か文句でもあんのかよ！」「ねぇな」「ないのかよ」 #一日一ベカミ

ようやくGWだ！まずは跡部の家に行って、跡部の家のパティシエさん特製のジェラートをご馳走になって、それから跡部ん家の車で跡部家が出資したっていう最新鋭のトレーニング施設付きのテニスコートに連れていってもらって、終わったら跡部おすすめの晩飯を「突っ込まないからね、俺は」 #一日一ベカミ

その料理は少し唐辛子が強いから気を付けろ、と言ったのに。「ッ?！」勢いよく大口をあけ頬張って、直後、驚いた顔をした。「かっら！水ッ！」「そこにある」落ち着いて飲め。「びっくりしたー」「聞いてないオマエが悪いんだろ？」「そうだけど……でもウマいな、これ」「そうかよ」 #一日一ベカミ

今年のゴールデンウィークは、間に平日が三日あるからさ。大型連休というよりは三連休と四連休って感じだ。「それでも浮かれてるのはどこのどいつだよ」「え、浮かれるだろ？休みなんだからさ！」やりたいこといっぱいあるんだよな。「あ、跡部にも付き合ってもらうからな」「ハイハイ」 #一日一ベカミ

「なんか今日はいつもより調子がいい気がする」「そうだな。スイングのキレがいい」「なんかあったのか？」「うーん…あ、そう言えば跡部がアドバイスしてくれたんだった」「へえ。跡部さんも部長っぽいことするんだな」「お前それ跡部さんに失礼だろ」「…神尾だからじゃないかなぁ…」 #一日一ベカミ