「より深い共感」を利他の条件にしてしまうと、今度は自分の思っていることや感情を露わにしなければならないという「別の規範」が起動してしまいます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

私たちは他者の行為や言葉を受け取ることで、相手を利他の主体に押し上げることができる。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

正直なことを言うと、私はそう思ってしまいます。特に「社会的貢献」の成果を、CMや広告でことさら強調されると、どうしても企業の「利己性」を感じてしまいます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「私はあの人を援助している」「あの人からは一方的にもらってばかりだ」という双方の思いが蓄積していくと、ここに支配-被支配の関係が自ずと出来上がっていきます。これが利他的な贈与の怖いところです #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

様々なゲルマン語系の言語で、ギフトという一つの単語が「贈り物」という意味と「毒」という意味と、二つの意味を分岐して持つようになった。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

相手に直接的な互恵関係を強いると、相手に「負い目」や「負債感」押し付けることになり、次第に支配/被支配の関係が立ち上がります。私たちは、直接的な見返りを求めてはいけません。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「利他」と「利己」。この両者は、反対語というよりも、どうもメビウスの輪のようにつながっているもののようです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

今の私が存在し、今の私が特定の価値観を持って生きていることは、複雑な縁の相互関係によって成り立ったものです。そして、これから新たな「縁」を得ることで、私のあり方はどんどん変化していきます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「贈与」や「利他」の中には、支配という「毒」が含まれていることがあり、これが「利他」と「利己」のメビウスの輪となっています。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

美しいものを作ろうとすると、作品は人間の賢しらな作為性にまみれ、美が逃げていきます。重要なのは、意思を超えたものが宿ること。美は作るのではなく、やってくるのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

私たちは「偶然」という問題に出会った時、同時に「無」という問題に直面しているというのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

行為自体は「利他的」だけれども、動機付けが「利己的」な場合、私たちはどのような思いを抱くでしょうか？ #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

受け手側が相手の行為を「利他」として認識するのは、その言葉のありがたさに気づいたときであり、発信と受信の間には長いタイムラグがあります。ここに「利他」をめぐる重要なポイントがあります。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

人間は煩悩によってできている。だから欲望や怒りなどから解放されることがない。常に迷いの中に生きていくしかない「どうしようもない存在」である。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「合理的利他主義」は、自分が利他だと思った行為が、そのまま利他として受け取られることを前提としているからです。「利他的な行為」を自明のものとしてしまうと、自分の行為を相手に利他として受け取るよう強要してしまいます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

偶然性が可能性を生み、それが必然性へと発展することで、「運命」が生まれる。これが「仏の本願」であり、「人間の救い」である。そう九鬼は力を込めて言っています。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

私を生きることは、私という偶然的な被贈与性を受け入れ、運命を能動化する作業です。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

誰かから贈与を受けた時、私たちは「うれしい」という思いとともに「お返しをしなければならない」という「負債感」を抱きます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

認知症の人たちに「何もしないこと」を強要してしまいがちです。仕事をすることから遠ざけ、掃除や洗濯、食事など日常生活に関わることも、何でもやってあげる。それが「ケア」だと思われてきた側面があります。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

利他は死者からやってくる。つまり死者を「弔う」ことこそが、世界を利他で包むことになるのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

#管理部 です、泣ける哲学書ってありますよね。この３冊は正にそれ。内容もつながっています。#利他・ケア・傷の倫理学　#近内悠太　#訂正可能性の哲学　#東浩紀　#思いがけず利他　#中島岳志 pic.twitter.com/mNOX0C0GT2

「善人なおもってって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」と書かれています。これは「善人でさえも救われるのだから、悪人はなおさら救われる」という意味です #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

私たちは他者の行為や言葉を受け取ることで、相手を利他の主体に押し上げることができる。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

正義や義勇心に満ち溢れた存在ではありません。当然、家族もあれば生活もある。討ち入りをして、自分が死んでしまったら、家族を養っていくことができない。自分勝手に自分の想いを果たせばいいというものでもない。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「人間の業」の肯定とは、非常に抽象的な言い方でしが、具体的にいいますと、人間、本当に眠くなると、「寝ちまうもんなんだ」といっているのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

利他主義であることは、ひいては自分の利益になるというのです。つまり、利他主義は最善の合理的利己主義に他ならないというのがアタリの主張です。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

近代日本を代表する数学者・岡潔は、「数学は情緒である」と言います。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

間接互恵が前提となると、「いいことをすれば、将来、利益となって返ってくる」という思いが共有され、行為の動機づけになっていくという点です。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

つまり「利他」は与えたときに発生するのではなく、それが受け取られたときにこそ発生するのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

つまり、偶然性の探求は、そもそも私という存在が「いなかったかもしれない」という可能性に出会わざるを得ないというのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

人殺しも切腹も怖い。死にたくない。だから逃げる。逃げて生きていく。生き延びて、やがて名も残さず死んでいく。そんな選択をした人間の人生を肯定するのが「落語の物凄さ」だというのです。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「自力」の限界を見つめ、自分がどうしようもない人間だと自覚する人間には、事故に対する反省的契機が存在します。この契機こそが、他力の瞬間です。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

つまり、今起きている偶然は、未来からやってくる「必然」という物語化によって、「運命」へと生まれ変わります。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

「合理的利他主義」は、自分が利他だと思った行為が、そのまま利他として受け取られることを前提としているからです。「利他的な行為」を自明のものとしてしまうと、自分の行為を相手に利他として受け取るよう強要してしまいます。 #思いがけず利他 #中島岳志 amzn.to/323Q1nm

仏の声は「聞くもの」ではなく「聞こえてくるもの」。与格的な存在です。 #中島岳志　#思いがけず利他　#利他　#与格