返信先:@namba_fumii459他1人「ちょっと！」 「なあに」 「何が言いたいの？説明なしの言い逃げはやめてよ」 「あら…意外と察しが悪いのね」 「不思議チャンに言われたくないけど」 「まあいいわ…今はそれで」 彼女に見つめられる。強気だけれどどこか寂しげな眼差し。 「じゃ、待ってるから…」 「待つ？どこで？」 「本屋で」

返信先:@hte_ckk他1人「どうしてっ……」 僕は反射的にそう口にしていた。まるで疑問符がそのまま言葉になったかのように。 彼女は可愛らしく小首を傾げた。美しい黒髪がサラサラと流れる。 「どうして？それはあなたがよくわかっているでしょう？」 そう言うと彼女は口元に笑みを浮かべ、僕に手を振った。 「じゃあね」

返信先:@mikanoshidari題名はーー「あ、本屋さんに行こう。」 訳がわからない。僕と同姓同名の作家がこの世にいるとでもいうのだろうか。 「タイトルは？」 周囲のノイズがオフになり、彼女の声だけがクリアに聞こえる。 「あ、……」 「そのまま声に出して、読んで」 「……ほんやさんにいこう。」 何故従ったのだろう。

返信先:@namba_fumii459他1人「…別に」 好奇心を奥歯の裏に隠す。容易く尻尾を振るなんて癪だ。 「もう買い終わったなら外へ…」 「駄目よ、貴方は知りたがらなくちゃ」 彼女は先刻の本をいたずらっぽく顔の横に掲げる。 抗うように目を反らそうとするも…そうもいかなくなる。だって著者名にあるのは…「僕の名前」だったから。