焼き 精神を病み保養の星にやってきた。 この星は自然に溢れ極上の食材がある。 俺は好き勝手に食いブクブク太った。 ある日星の住人達に森に呼ばれた。 俺は磔にされ、腹周りにナイフを突き立てられた。 その肉で奴らはBBQをし始めたのだ。 俺はすぐ地球へ戻り、核攻撃を要請した。 #百字SS pic.twitter.com/w1zdiUvTsP

意見 一週間後、前代未聞の太陽嵐が発生すると分かった。 全世界が停電し、地球上のデータ全てが消失するレベルらしい。 急遽、X星に対策を訊いた。 「まあなんとかなりますよ…」 Y星、Z星も同様の答えだった。 誰もが目先の事で忙しく、膨大な宇宙の影響など見て見ぬ振りのようだ。 #百字SS pic.twitter.com/DyO7HVA7ZZ

方舟 大洪水で大地の全てが沈むと、地球全土で噂が拡散された。 とある研究者が、月は機械仕掛けで内部には広い部屋がいくつもあると発表した。月とは宇宙船だったのだ。 地球人の殆どが大量の食料を抱えて、一斉に、月の舟に乗り込んだ。 「邪魔者達は消えた。地球占領作戦を開始する！」 #百字SS pic.twitter.com/oTnBPpnvyv

花火 地表の殆どを飲み込む大洪水がもうすぐ起こる、と世界気象庁が発表した。 だが直近の研究で、月の表面にハッチが見つかった。月とは宇宙船だったのだ…。 人類は血相を変えて、一斉に、月の舟に乗り込んだ。 「大衆の収容は完了した。あとは月を爆破するだけだ。3、2 、1」 #百字SS pic.twitter.com/SguS9znvKI

国交 資源に乏しいA国から石油が湧き出した。これは急いでA国との関係を良好にしなくてはならない…。 技術の粋を結集して造った最新の兵器を贈ろう。「これで大切な資源をどうかお守りください」 返事はすぐに来た。 「お宅とは仲良くできそうにありません。我々は争い事をやめたので」 #百字SS pic.twitter.com/1R7Bq9Yboa

生命の林檎 俺は片田舎を貧乏旅行中、道端の林檎を拾い食いした。 そのとき歯が折れちまった。 中に小型のマシンが埋まってたんだ…。 唖然としてると、そのマシンからボソボソ音声が鳴った。 「私はF星人です。これを見つけた者は直ちに7人殺しなさい。さもないと貴方を殺します」 #百字SS pic.twitter.com/L0RNKrTmeE

挫折 俺は一生二軍の投手だ。 監督に「もうお前は無理だ」と見限られた。 諦めはついているさ…。 田舎に戻り、夕陽が煌めく川に、練習で黒ずんだ球を投げ入れた。 子供の頃は貧乏で球すら買ってもらえなかった。 そういや、俺が最初に手にした球はこの川で拾ったのだった。 #百字SS pic.twitter.com/MujEacP8dB

新種のフルーツ Ａ子は遠くの店で、不思議なフルーツを試食した。 「食べると肌艶が蘇ります。他にも色んな効果が…」と、うだつが上がらなさそうな店員が囁いた。 それからというもの、その店員に会いたくて仕方がない。毎日足繁く通い、店は最高利益を更新中だ。 媚薬の効果に誘われて。 #百字SS pic.twitter.com/dVqgPCleaV