第一〇章 インカとスペインの訣別 一七七七の予言。スペイン本国の王朝交代。ブルボン朝へ。財務改革で税額増額。レパルティミエント。アレキッパ騒乱。トマス・カタリ台頭。インディオ自治。コンドルカンキ(トゥパク・アマル)の蜂起。クスコで敗北。三つのインカ分裂。ペルー独立。 #興亡の世界史12

第九章 インカへの欲望 クスコのインカ貴族。王旗掛。非インカ系インディオの動き。血統を巡って。反乱の「前史」。オロペサ侯爵領。ベタンクールとコンドルカンキの侯爵領を巡る争い。 #興亡の世界史12

第八章 女たちのアンデス史 メスティーソの誕生。市場を支配する女。インカ皇女。イベリア半島から来る女。インカとスペインの紐帯。女性と魔術。ワカ信仰対カトリック教会。魔術師フアナ・デ・マヨ。コカの祈りとインカのイメージ。 #興亡の世界史12

第七章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ 植民地でのポルトガル商人(追放されたコンベルソ・ユダヤ人)の活動。インディオ布教。副王トレドの強制移住。インディオの異端審問。アコスタのインディオ文化三類型。インディオ・ユダヤ同祖論。スペインのポルトガル併合。 #興亡の世界史12

第六章 世界帝国に生きた人々 カルロス五世(スペイン王・神聖ローマ皇帝)の領土。海を渡るインディオ。セバーリョスやサンデ博士ら大旅行者。インディアス海路。移民統制。ポトシの銀。鉱山労働者。銀が太平洋を渡り、東洋へ。マニラの活況。日本人三千人。藤原惺窩の記録。 #興亡の世界史12

第五章 交錯する植民地社会 黄金のカスティーリャ。コンベルソが指揮する植民集団。ピサロのインカ征服。傀儡インカ王。非インカ族。植民地社会の形成。インカの抵抗。インディオ社会の亀裂。ピサロらの内紛。エンコミエンダ。二つのレブブリカ。トゥパク・アマル処刑。副王トレド。 #興亡の世界史12

第四章 排除の思想 異端審問と帝国 フダイサンテ(隠れユダヤ教徒)。エンリケ四世のユダヤ人・コンベルソ登用。アビラの笑劇。イサベルとフェルナンドのカトリック両王。スペイン国家誕生。イスラムのナスル朝滅亡させる。異端審問。グアダルーペの僧院。ユダヤ人追放令と救済。 #興亡の世界史12

第三章 中世スペインに共生する文化 イベリア半島のイスラム支配。イスラム教・キリスト教・ユダヤ教の共生。レコンキスタ後、スペインの成立。ポグロム(ユダヤ人迫害)。アルフォンソ10世の『七部法典』。キリスト教改宗のユダヤ人＝コンベルソ。血の純潔。 #興亡の世界史12

第二章 古代帝国の成熟と崩壊 征服とその極限。「四つの地方」。贈与。酒杯。統治のシステム。地方社会の宗教的統合。征服の行き詰まり。インカ王の土地。カニャル人と聖なる石。二つの中心とワイナ・カパックの死。ワスカルとアタワルパ。異人たち。 #興亡の世界史12

第一章 インカ王国の生成 王朝史の確立。通説の成り立ち。末裔にとっての都合の良い解釈。帝国の始原とアンデス社会。インカ道。パチャクティの偉業。各ホライズン(初期・チャビン、中期・ワリ、後期・インカ)。アンデスの生態系と垂直統御。互酬の力学。神聖王インカ。遺骸崇拝。 #興亡の世界史12

網野徹哉『興亡の世界史12　インカとスペイン帝国の交錯』はじめに クスコ大広場(ハウカイパタ)。インカの石壁。サンタ・アナ連作。十二のインカ王家「パナカ」。交錯・共生・乖離。アンデス世界とスペインの歴史。 #興亡の世界史12