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22 …考えただけでもゾッとする。 僕は心の中で再び橋本さんに感謝した。 にしても、まさか橋本さんと同じ志望校だったなんて、思いもしなかった。 胸の中に、小さな思いが芽生える。 出来ることなら、 来年同じ桜を見上げたい…そう思った。 #邂光 pic.twitter.com/tzHOBDsYYv

21 やがて橋本さんが見えなくなったのを確認して、僕も同じように公園を出て歩き出した。 体調は先程より、随分と楽になったように感じる。 もし、あのまま橋本さんとぶつからずに貧血だけが起きていたら一体どうなっていただろうか。 この猛暑の中、一人倒れていたら…。 #邂光

20 肌をジリジリと焦がす太陽の光がやけに強く、そして熱く感じられる。 「ふふ、それじゃあ…またね」 そう言って立ち上がった彼女は、公園から出て行った。 僕はその背中を見えなくなるまで、ただじっと…見つめていた。 #邂光

19 何かを言おうにも中々言葉が出てこず、握り拳を作っては開くという動作ばかりを繰り返す。 「そ、そうだね」 やっとの思いで出てきた言葉は、何の想いを乗せることも出来ない相槌だった。 こんな時くらい、気が利いた言葉の一つも言えないのか、僕は。 #邂光

18 僕が頭を僅かに傾けた直後、彼女は優しく微笑んだ。 「来年の春、会えたらいいね」 彼女にとって、何気なく言ったであろうその言葉は、夏の暑さよりも簡単に僕を熱くさせた。 今、僕の世界を占めているのは間違いなく彼女で、その笑みから視線を逸らす事なんて到底出来やしなかった。 #邂光

17 「どういたしまして」 そう言いながら、彼女は頭を下げた。 やはり、丁寧で礼儀正しい性格が窺える。 「えっと、それじゃ…」 立ち上がって、再び彼女に焦点を合わせる。 彼女は、微笑んでいた。 僕にはそれが分からなくて、クエスチョンマークを浮かべるばかりで。 #邂光

16 出来ることならこの時間をもう少し味わっていたいが、彼女にも予定というものがあるだろうし、そもそも初対面の人間に対して時間を割きたいだなんて思ってはいないだろう。 「あの、僕はそろそろ…」 「あ、うん。もう大丈夫?」 「うん、おかげさまで。本当にありがとう」 #邂光

15 「来年、会えるかもね」 「そう、だね…」 そしてまた、彼女は夏にふさわしい爽やかで、涼しげな笑みを浮かべる。 先程から、妙に彼女の笑顔が僕の心を揺さぶる。 頬を伝う汗が、夏の暑さを思い出させる。 この熱をいつまでも─── そんな事を思ったのは、初めてだった。 #邂光

14 自嘲するように笑うと、橋本さんは苦笑いを浮かべた。 気まずさを覚えたのか、すぐに橋本さんは口を開く。 「〇〇君の志望校って?」 「乃木高だけど」 橋本さんの目が大きく見開かれる。 「乃木高?私もだよ!」 「えっ!」 思わず、先程までの声量より一回り大きな声が出る。 #邂光

13 橋本さんは少しだけ驚いた表情を浮かべたが、僕の視線の先にある数学の教科書に気付いて、合点がいったらしい。 「もしかして、松田君も?」 「うん。いつも家で勉強してたから、たまには図書館でやってみようと思って。そのせいでこんなことになっちゃったけど」 #邂光

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