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手の甲を強く噛む。 ガサガサした肌に歯型がクッキリとついて、じんわりと痛みが広がる。 皮膚は厚くなり、女性の手とは思えなくなった肌を擦る。 いつからだっけ?嫌な事があったら手を噛むようになったのは。 痛みを忘れないように 痛みに自分が気づくように この痛みを刻みつける。 #140字コトノハ

トーストにバターを一欠片 ミルクも砂糖も入れない珈琲 朝はいつもコレ 手軽だしカフェインで目が覚める 何より焼くだけたからギリギリまで寝てられる 時計を睨みながら食べる 玄関から「そろそろ出な遅刻やで」と急かす声 珈琲を流し込み口に広がる苦味を噛みしめた 「分かってるよ」 #140字コトノハ

「初めまして琴葉葵です」 これが何度目のやり取りかなんて、もう覚えていない 彼女はいつも決まって 「琴葉さんか、ウチと同じ名字やね」って 「そうですね…」 だけど、何度やっても慣れるものではない 今日も、明日も、昨日も、 初めましてを繰り返す。 いつか終わると信じて。 #140字コトノハ

2つの振り子が揺れている。 青と赤の振り子は、一本の紐を梁に掛けて、両端に仲良く2つ。 床は互いの体液で汚れ、酷い悪臭を放ち、蛆が蠢く やがて、片方の紐を掛けている所からプッツリと千切れて、紐の反対側もゴトリと落ちた。 2つの肉片は混ざり合い、溶けて 後に残るのは白い塊。 #140字コトノハ

「私ってさ何だろうね」 「なんやそれ」 「分かんない」 「じゃあウチも分からんわ」 「でも時々考えるんだ私は何だろうって、お姉ちゃんはお姉ちゃん、だけど私は私なのかなって」 「葵は妹やし、葵以外の何者でもないで」 「そう言う事じゃないんだけど…本当何なんだろうねってね」 #140字コトノハ

蛙が煩く鳴いている 肝試しの雰囲気もぶち壊しである 隣を歩く包丁の髪飾りをした少女はそんな事も気にせずに楽しんでいる 墓地に入ると彼女は私の手を強く握りしめてきた。ちょっと痛い。 やっぱり怖いのだろう だけど私はこの空間に安心する だって此処には姉が眠っているから #140字コトノハ

机の上には2つの小冊子が静かに佇んでいる。向かい合って座る姉妹の瞳には、向かい側の冊子しか映っていなかった。 どちらもなかなか動かないので、私が唆すと二人は「自分のタイミングがある」と叫び、顔を真っ赤にしていた。 互いの考えた台本を赤く睨みあう二人は微笑ましい。 #140字コトノハ

気持ち悪い。 目の前には私と同じ顔 まるで鏡でも見せられているかのよう、 言葉使いは私とは違うイントネーションで違和感しかない 私の姉妹で、順番で言えば姉に当たるらしい そんなの知らない、 今更そんな事言われても分からない。 貴方達の勝手に私を振り回さないで欲しい。 #140字コトノハ

日課 買物 お姉ちゃんの大好きな海老が安かったから、海老フライにしよう 調理 レシピ集には3〜4人分のレシピがよく載っているが、ちょうど二人分を作るのは馴れたものだ 食事 机に二人分を並べ 一人で食べる 廃棄 姉の分をゴミ箱に捨てる この作業はいつまで経っても馴れない #140字コトノハ

眠り姫は、キスで目を覚ます おはようのキス。 私達の一日はコレから始まる 小さい頃にお姫様に憧れて、今でも習慣になっている よくこの年になっても続けているものだと我ながら感心する でも、これが最後のキス 冷たい唇にキスをする これはおはようじゃなくて、 おやすみのキス #140字コトノハ

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