お題：繕う #140字小説 #twnovel pic.twitter.com/CAXLo7xecL

富士山の夢を見た。 詳細なところまで記憶していたので、マッシュポテトで模型を作った。データと照らし合わせてみても間違ったところはない。呼ばれているのだ。いや、招待されているのだ、空舟に。山で行方不明になる人のうちの何人かはこうやって旅立って行ったのだろう。 #twnovel

神の存在意義も愛の意味も理解せず、ただ理想論を振り翳していた若かりし頃。分かりやすく簡略化した聖典を配り歩いていた時、少年が聖典をざっと読み｢カミサマは僕達を裏切ったんだ｣と言った。スラムで必死に生きる彼に何の反論も出来なかった。彼らを真に救う道を今も探し続けている。 #twnovel

#twnovel 破格すぎると思ってはいた、それでも乗っかった俺が悪いと分かってる、けど。「詐欺だろ」海を巡る冒険と謳われていたが、蓋を開ければ潜水艦の隠密航路。どこの都市にいると言われても、上陸できなきゃ話にならん。「旅行なんて書いてませんから」乗客のひとりが眼鏡をくいっと持ち上げた。

5年2月13日 満月に絶交 #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

「…先生」。開店当日に先生が来た。破門に等しい感じで別れて以来だ。「見窄らしい店ね」と言いつつネモフィラをくれた。「花言葉を知ってる？」花言葉は『どこでも成功』。でも私が応えようとすると「『あなたを許す』よ」と言った。皮肉か、それとも照れ隠しか。#twnovel #言葉の添え木 ネモフィラ

題「ひっでえ海賊の冒険」 #140字小説 #140字SS #twnovel

夜中、母の位牌を撫でていたら、アパートの隣人に壁を叩かれた。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

理科の解剖の授業用に代々飼育されている蛙の中から、予め体に切り取り線が入っている個体が生まれる。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

あの子が死んで何年も経つので、あの子の墓前に供えるお薬も、そろそろ糖衣錠じゃなくてもいいだろう。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

イランとイスラエルが爆撃し合っている。ウクライナ戦争はロシアが勝利しそうだ。欧米メディアが報道するよりロシアには資源がある。現在は第三次世界大戦の渦中にあるのか前夜なのか、後世が知っている。現在を生きる私はまだ知らない。知らないふりをしている。#140字小説 #twnovel

『僕は痩せたまま教師になりました』　#saimitou #佐井三十 #140字小説 #140ss #小説 #小説家 #物書き #一次創作 #短編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ　#言葉　#呪い　#太る　#将来　#大学　#教師　#兄弟　#兄　#弟

私は壁の建設現場に来ていた。たくさんの人々が忙しそうに働いていた。妙なことに隣国の労働者も一緒になって働いている。人々にとっては働いて食べていく事こそ大切な事なのだ。 12時のニュースが花札総理が入院したと報じた。 #twnovel

#twnovel クラクションアラームで目が覚めた。 スケジュールと命じると、視界に仮想ウィンドウが表示される。今日はVR林間学校だった。 アバターに、AIMOD入れたコピーを行かせたい。 と思ったら、親から牽制のメッセが来た。予知か？ 観念して、ベーコントースト食べてからログインすることにした。

友人としてしか見てくれないくせに、恋人じみた振る舞いをするのはやめてほしい。あなたにとっては瑣末な冗談でも、私にとっては一縷の希望になってしまう。その切なさは切れ味の悪いナイフのように、私の心へ歪な傷を残す。けどあなたがくれるなら傷さえも愛おしく、痛みと愛おしさに涙する #twnovel

#twnovel 夏の日差しが照りつける。まだ四月だというのに。転勤したばかりでこの気候は、正直に言うとキツイ。「これじゃ八月とかどうなるのかな」「少しはマシになりますよ」ガイドがさらりと答えた。そうだった、ここは気候が地球基準だとおかしくて、四半期ごとに季節のズレがあるんだった……。

5年2月12日 不機嫌な父親 #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

今日は #twnovel より長い200字小説なので、つりーにします。

お題：猫背 #140時小説 #twnovel pic.twitter.com/cZxicgtTHQ

人が乗るシルクロードの最果ては黄砂届けとサモアの先へ。 #短歌 #twnovel #言葉の添え木 春風

あれは砂埃が舞う日だった。砂埃だったから彼は私を守ったんだと思う。でもそれがとても嬉しかった。しかし贅沢なものだ。普通の風の時も守ってもらいたい。今では前髪がなびく風の時は、彼が掌で守ってくれる。顔の前に広げられる彼の大きな手が、私は大好き。 #twnovel #言葉の添え木 春風

【タイトル】『アンチはウンチ』理論 #物語 #小説 #創作 #短編 #短編小説 #掌編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/DpEVwAmFmI

今朝はお母さんの体調が悪かったので、学校の昼休みに開けた弁当箱には、詩集が入っているだけだった。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

動物園の飼育員だった父の位牌を、猿たちに玩具として与えたが、猿たちは手を合わせるばかりで全然遊ばない。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

お父さんの浮気相手を描く時は色々な色のクレヨンを使うから楽しい、と少女は思っている。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

「40年間務めた鳥獣保護センターも今日で最後か…」 夜ﾄﾝﾄﾝ… 「先日助けていただいたカラスです」 「先週助けていただいたタヌキです」 「先月のトビです」「去年のカラスです」「カラスです」「カラスです」「トビです」「カラスです」「カラスです」 「いや、カラスばっかりかーい!!」 #twnovel

「一緒に踊って頂けますか。」 「喜んで。」 そうして二人は踊り出す。但し個々に。 「一緒に」が時間の共有のみを指すという認識が、誘う側と誘われる側で一致していた稀有な事例だ。そんなふうにはいかなかった、凡庸なカップルの僕らだったね。 #140字小説　#マイクロノベル　#twnovel　#詩

#竜の話　2024.4.18 #twnovel ほかのお話はタグ、またはこちらのサイトへ。 【 nanos.jp/readolphin/ 】 そらのかなた　うみのむこう pic.twitter.com/FCPLptCEvB

『私の気持ちをわかってくれてありがとう』　#saimitou #佐井三十 #140字小説 #140ss #小説 #小説家 #物書き #一次創作 #短編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ　#定食屋　#テレビ　#ニュース　#殺人犯　#家族　#同情　#自首

花札総理の説によると我々の国は既に戦争を仕掛けられているというのだ。 世界の事は議会で決まる訳ではなく、どこかの小さな部屋で決まるのだ。今日もA氏とB氏が会談していた。私は与党の人間として同席が許された。 「花札総理にも困ったものだ。」 「何とかせねば。」 #twnovel

『「豚汁と世界は俺が守る！」 めかぶ型ロボを肩に乗せて颯爽と現れたのは』 打ちかけて指が止まる。 あの大地震が発生してしまった場合、大分危ない地域の私。 もしかしたら、下手すれば最期のついのべ。 「遺作が豚汁、遺作がめかぶ」 とりあえず、一旦保留で。 #twnovel

まだあんなものを残してあるのかと驚いた。あいつの力が、あんなもののせいで無駄に消費される事に腹が立つ。出来の悪い作品を大切にしてる理由が全く理解出来なくて、処分を勧めたら困った顔をされた。人間は自分の初めての作品だから、不出来なのは解っているが処分に踏み切れないのだと #twnovel

裏路地の塀に貼られた「忌中」の紙に、誰かが「(本当だよ)」と書き足した。 #一行怪談 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel pic.twitter.com/4QjWVAlNGp

あの日見た満月を忘れられない。追っ手から逃げる方角を確認するために見上げた満月。あの夜に私たちは結ばれ、そして永遠に失った。その日以来、私は満月を見ていない。もちろん満月は登っているのだろう。でも私が見上げる月はいつも欠けている。 #twnovel #言葉の添え木 欠けた月を探して

#twnovel あの本をずっと捜している。父が読み聞かせてくれた本。母は仕事で忙しく、読み聞かせは家に居る父の仕事だった。ある日、「本屋に行く」と言って出ていったきり帰ってこなかった。父の顔はおぼろになったけど、あの物語だけは憶えている。

#twnovel 引退宣言をした選手が「やっぱやり直します」と言い出した。鬼神のような強さの彼女が現役に戻るのは嬉しいけど、ライセンス返却してたよね？「はい、なので復帰ではなく『やり直し』です。下からのし上がるの、最高です」その瞳に怒りに似た炎が見えて、触れてはいけないと気を引き締めた。

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海が死んだという噂を聞いた。砂漠の夜はその話題で持ちきりだ。 「幽霊船の行き先はどうなるんだろう？」 「孤島の閉鎖集団はどうすればいいんだ？」 砂漠に引っ越しはやってこない。僕は海のあった場所まで飛んでいく。波打ち際には棺桶がたくさん、風に吹かれて打ち上がっていた。#twremix #twnovel

夜の水。つばぜり合いから削れ降る三日月ナイフ銀の雨粒。 #短歌 #twnovel #言葉の添え木 欠けた月を探して