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太宰治が加筆したのは人間の弱さ部分。葛藤の部分なワケで。でもタイトルが『葛藤』だったらこの物語はここまで評価されてないと思うんだよな。シラーの詩のまま、タイトルが『人質』でも物語と噛み合わない。 太宰が書く人間の弱さ。ダメ人間さ。自己投影すら含めた醜悪さに、作中でアンサーがある。
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走れメロスの元になったシラーの『人質』という詩がある。ググれば全文出て来るが、大体二千字ある。長い。同人SS小説ぐらいある。五七五で育った日本人が三度見する字数である。二千字あるのでメロスが王様を殴ってとっ捕まり友人を人質に妹の結婚式へ出席し駆け戻って来る要素が既に全部書いてある。
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「神話伝説集」ヒュギヌス著、五之治昌比呂訳、西洋古典叢書、京都大学学術出版会。講談社学術文庫「ギリシャ神話集」原書の別訳者新訳。後書きにこの本の逸話をゲーテが読み伝えたシラーが詩「人質」を書き、その日本語訳を太宰治が読み「走れメロス」を書いたと。文化の木霊、時と地を越え面白い。