野矢茂樹さんがトマス・クーンのパラダイム概念（とそれに対するウィトゲンシュタインの影響）を論ずる場面で「科学の必要十分条件や本質を示すことはできない。やれることは研究の見本を提示することだけだ」と言っているけど、これは独立研究者として心に留めおきたい金言だと思った。

トマス・クーンの『科学革命の構造』50周年記念版の序説をハッキングが書いていて、他の著作でクーンをどう書いているのかチェックしていたのだが、いまごろイアン、あの世で反省文を書かされているんじゃないのか？という勢いであった。しっかり反省しろよ(^_^;)。

パラダイムを、通常科学のパズル解きだと喝破したのはトマス・クーン。つまり、通常科学は不確実性を縮減して、答えが明確なものに限定することで、論文の大量生産を可能にした。でも、その逸脱値やノイズから、別の可能性を見いだすのは「モヤモヤ対話」であり、それはパラダイムシフトにつながる。

著書『科学革命の構造』の中で「パラダイム」という概念を提唱した、アメリカの科学哲学者は誰でしょう？ 答え：トマス・クーン

トマス・クーンの「パラダイム」もバズった一方でかなり多義的で、色々言われてクーンは大変だったと聞きます。人口に膾炙する概念とはそんなもんでしょう。そして私はご指摘のとおりメインは科学史ですからトランスサイエンスを分析概念とすることはほとんどありません。おおよそ形容詞的に使っており

返信先:@kingbiscuitSIU科学史は、本来理系の人間が文転して勉強するものと思っていました。トマス・クーンみたいに。 学生時代、科学史に手を出そうと思ったものの自分程度の専攻の浅さでは無理だと諦めたことがあります。

時代の大きな変化、パラダイムシフトは世代交代でしか起こらなかった　/ トマス・クーン『科学革命の構造』 瀧本哲史『ミライの授業』 これだこれだ どこで読んだかなと思って探してたんだけど、パラダイムシフトって単語が出てこなくて探し出せなかった・・・ 読書記録は、ちゃんと整理しとこ😅 pic.twitter.com/g9RgKuQKqz

返信先:@b_watchmakerパラダイムシフトの話をされているということは、LUAさんはトマス・クーン『科学革命の構造』の青木訳を読まれたということでしょうか？　僕も読みたいのですがまだ果たせていません。原著の古い版は大分前ですが読みました。中山訳も一応読んだと思いますがあれは評判が悪いのです。