📚中野重治「歌のわかれ」は明日買わなくちゃ

生花を構成する枝の支配する空間の大いさによって高下がきまるんだよ。どうだ？」 生花の支配する空間の大きさに対して…おれなんかは、作家として空間を支配するということがよく分からない。要するにどうもからりとしない。要するに快活でない。 中野重治著「歌のわかれ」『歌のわかれ』新潮文庫

中野重治「歌のわかれ」の鶴来金之助（主人公の友人、高等学校を中退して東京に出る）、貯金局に勤めてるんだな…と思ったところ、モデルとなった窪川鶴次郎が実際貯金局に勤めているのだね。たしかに大正14年職員録に貯金局書記補月俸38円で名前がある。